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「彼との関係、ちゃんとしようかと思って。
秋元さんには、前から伝えてたんだけど、まさか卒業公演の日に告白することになるとは思わなかった」
と言うと
みぃちゃん
「あー！
例の中学から、友達以上恋人未満の彼ね！
秋元さんにも会わせないとじゃん！」
にゃんちゃん
「ずっと、撮られるなよ？って言われてたもんねー」
たかみな
「秋元さんなりに、応援してるみたいよ。
彼は許してるみたいなこと言ってたし…
Aなら大丈夫。私たちの可愛い子なんだから！
そうと決まったら、彼に連絡してあげな。」
「うん！
今日の公演来てくれるって言ってたから、そのまま残ってもらえるように伝えておく…」
みいちゃん
「卒業公演もだし、告白も頑張らないとね！
あっ。そろそろメンバー集まってきちゃうから、この話は内緒にしておかないとね。」
たかみな
「ちゃんと、あとで報告するんだよ？」
にゃんちゃん
「保護者沢山いるから、Aちゃんも大変だねー」
そんな話をしていると、スタッフさんやメンバーがだんだん集まってきたので、劇場から控え室の方へ移動した。
そのタイミングで、こっそり彼にLINEをする。
彼のことを知っているのは1期生とまゆゆ、秋元さんだけなので、最後までバレないようにして。
彼にLINEをすると、すぐに返信が。
【わかった。最後の公演楽しんで】と。
その言葉だけで、頑張ろうと思える私は単純で、笑えてしまう。
そして、SNSへの投稿。
先程撮った誰もいない劇場の写真を載せ
【大切な場所。
いつも見守ってくれてありがとう。
新しい決断、背中を押してくれたら嬉しいな。】
と。
実はファンの人たちやメンバーは知らない。
私がSNSに書く言葉は、実は彼に向けてのものだということに。
でも、それを知っているのは彼だけでいい。
彼に不安になってほしくないから。
いつも想っていることを知ってほしいだけだから。
メンバー達といつも通り、沢山話して、沢山笑って、待ち時間を過ごした。
こうやって、このメンバーでここで過ごすことはもうないから。
今日の為の白いフリフリに黄色と青のリボンの、卒業公演用の衣装は、この日しか着ることのない、最初で最後の衣装な為、メンバーと沢山写真を撮った。
今までは、私＝黄色らしく、黄色だけだったが、今回のは衣装さんにお願いして、青色を入れてもらった。
この意味、彼はわかってくれるかな？
彼は気付かないかな？
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作者名：はるねこ | 作成日時：2020年9月11日 1時
