52 水・泡・愛 ページ5
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朝早くから用事があって家を開けていた
横にいるAはスヤスヤと寝息を立てている
今日は悪い夢ではなさそうだ
頭を少し撫でて、自分にかかっていた分の布団もAにかけ直して家を出た
用事を済ませ、玄関のドアを開けると何やら騒がしい
その割にはリビングに人気はなく、その奥の部屋へ進むとAとデンジ、その2人の間から顔を突っ込み何かを見ているパワーの姿があった
俺抜きで随分と盛り上がっている
「パワーも見ろよ！これ酔った時に早パイのちょんまげ
姫野先輩とAちゃんの2人で切った時の写し「何の話だ？」
…お、おおお、おかえり早パイ」
『あ、ああアキ君…お、おかえり』
「ブフォッ…！このアキ！本当にちょんまげが無いぞ！！」
嫌な予感がしてパワーの手元にある写真を奪い取ると、週一で宅飲みしていた頃の写真だった
確かベロベロに酔った俺が寝ている隙に、同じくベロベロに酔った姫野先輩とAが俺の髪を切ったんだっけ
朝起きて回らない頭に加えて髪が切られていて
情報量が多すぎて硬直したのを覚えている
素面の私は悪くない！と言いきる姫野先輩と、
その後ろから申し訳なさそうに覗くA
ほら言ってやれAちゃん！
と姫野先輩に背中を押されたAは
『えっ、いや、その…短いのも、カッコいい、よ…』
そんな事言われたら許すしかなくなる
怒れない、そんな顔を真っ赤にして恥ずかしそうに、
声を段々と窄めながら言われたら、許すしかない
「…そんで、Aちゃんが、短ぇ髪も似合うよっつったら、」
「！！
デンジ！言うな！
Aも…！言うなよ、そんな事…」
思い出は泡のように生まれてあっという間に消えていく
その消えた泡も液体に戻り、泡は
熱くなった体を冷やそうと、俺はコップに水を注いだ
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次のお話から本編戻ります！
シリアス続きになる前に私の大好きな早川家挟んでおこうと思いまして挟みました！
短編ちょいちょい挟みたい！
そして刺客編！やっと書き溜めが出せる！お楽しみに！
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ゆい - とても素敵です。作者様のペースで良いので、更新待ってます。続きが気になるお話です。 (2022年10月25日 17時) (
レス) @page38 id: 8baac9b7d1 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - どタイプすぎるお話しです！ (2022年8月7日 22時) (レス) @page40 id: fe9aceab05 (このIDを非表示/違反報告)
あい - とっても良い作品を見ることが出来ました！ (2022年7月24日 6時) (レス) id: d27a1ec747 (このIDを非表示/違反報告)
あい - もうこれでお話は終わりですか？ (2022年7月24日 6時) (レス) @page40 id: d27a1ec747 (このIDを非表示/違反報告)
ナル(プロフ) - cieloさん» ありがとうございます！アキくんカッコ良すぎますよね…！ これからも幸せを届けられるように頑張ります☺ (2021年10月10日 22時) (レス) id: 4b52a48e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナル | 作成日時：2021年3月12日 19時
