４４羽 ページ5
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「ロォォォリングアアンダァァ！」
その場に沈黙が流れた今は午後の部活の時間。先程のは西谷の"ただの回転レシーブ"をおこなう際の掛け声である。
沈黙が破られて、皆が笑いだした。日向だけは輝かしい瞳で教えてと言っているが、他は爆笑だ。
「西谷さん、かっこよさげにただのレシーブ見せられても……！」
「A、お前まで！！」
そうこうしていると、武田があわてて体育館に入ってきた。
「お疲れ様ー！皆、ちょっと聞いてー！」
武田の声かけで選手達がぞろぞろと武田を囲むように揃う。
「みんな、今年もやるんだよね？GW合宿！」
「はい。まだまだ練習が足りないですから」
澤村がそう返すと、武田は少し嬉しそうに、それでいて自慢げに話す。
「それでねぇー、GW最終日なんだけどー……練習試合組めましたぁ！！」
握りこぶしを高々とあげて上機嫌に武田が発した言葉に、選手たちは「おぉーっ！」と称賛の意を込めた声をあげた。
「すげぇ！頼もしいな武ちゃんっ！」
「相手はどこですか！？」
菅原の問いに少し雰囲気を変えた武田が、ポツリと静かに告げる。
「東京の古豪、音駒高校。確か通称――"ネコ"。」
2，3年はその言葉に息を呑んだ。しかし、1年生は何のことか分かっていないようで、キョトンとした様子の日向が「ネコ？」と呟く。
田中と菅原によると、前の監督同士の関係でよく遠征に行っていた高校らしい。猫と烏と言うことで、"名勝負！ネコ対烏、ゴミ捨て場の決戦"と呼ばれていたとか。それが本当に名勝負かは疑問だ。
練習を終えて、Aは日向と影山と少し話をした。例の旭サン、についてだ。
日向はエースを目指す以上、今の烏野のエースがどんなものか見たいだろう。
影山はこれからトスをあげることになるかもしれない相手ということで、なるべくはやいうちからあわせていきたいはずだ。まぁ、影山ならすぐにでもあわせられてしまうだろうけど。
そしてAからしたらエース=牛島だ。言っては悪いが、烏野と白鳥沢は"まだ"レベルが違うだろう。なんせ牛島は全国の5本……いや、3本の指に入れる男なのだから。
エースの力量を知って、烏野の完成形を知って、初めてメニューが組めるというもの。烏野の完成のためには東峰と西谷が帰ってくる必要があった。
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ラー油 - すみません たしか西谷さんの回転レシーブはローリングサンダーだと思います。 (2021年4月4日 8時) (
レス) id: 0628ebf5e7 (このIDを非表示/違反報告)
Sacco - 47羽目にセットアップとなってますが、セッターではないでしょうか？突然申し訳ありません。とても素敵な小説ありがとうございます。これからも応援してます。 (2016年8月8日 14時) (レス) id: f404a711c2 (このIDを非表示/違反報告)
花宮幸ヤ(プロフ) - さっこさん» すいません！ありがとうございました！ (2015年8月31日 21時) (レス) id: 0d803f7706 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 朝日になっています (2015年8月31日 20時) (レス) id: 92e8049c9f (このIDを非表示/違反報告)
花宮幸ヤ(プロフ) - 人生オワタな奴さん» そうですか、よかったです！いえいえ、大丈夫ですよ！私は結構誤字が多いので、これからも見つけたらよろしくお願い致しますm(._.)m (2015年8月22日 16時) (レス) id: 0d803f7706 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔 x他2人 | 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2015年8月13日 10時
