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62羽 ページ23





「ごめん。……本当にごめん。」
「せ、先輩、やめてください!」



烏養に聞かされたベンチマネージャーは清水という報告を聞いてから、今は観客席に横断幕を括りつけているところ。そんな作業中も清水はずっとAに謝り続けていた。


別にAは気にしていない。むしろ選手からの信頼のある清水が入るのが当然だと思っていたし、自分がベンチに入るとはあまり期待していなかった。それでも、清水はやはり申し訳無さを感じずにはいられないようだった。

彼女が人がよく素直で真っ直ぐだということくらい分かっているから、Aは心から笑った。



「皆をお願いします、先輩。」



そんなAの笑顔を受けて清水は目を見開いた。それにつられてか、辛そうな表情だった清水の口角がじわりと上がる。それから彼女は目を細めて笑った。



「……うん。」







烏野の練習が始まる。ベンチマネージャーではないものの、練習中はまだコートにたって、最後の最後まで選手をサポートし続けることになっている。

日向と影山へのアドバイス中、日向がギャラリーに目をやった。それを不審に思ってAも顔を向ければ、そこには青城バレー部の面々の姿が。練習試合以来の再会だ。



「あ、ラッキョヘッド!」
「ちょ、馬鹿!」



日向がギャラリーにいる金田一をみてそういうものだから、Aは慌てて止める。なんて失礼なこと言うんだと呆れる彼女の耳に厄介な人物の声が届いた。



「やっほー、トビオちゃんチビちゃん、元気に変人コンビやってるー?白鳥ちゃんは烏の群れには馴染めたのかなー?」

「大王様!!」
「うわぁ……。」



登場した及川の存在にAはあからさまなまでに顔をしかめた。純粋に彼が得意でないということはあるのだけれど、一番はギャラリーにいるということだ。このあとAもギャラリーに上がって応援する。まさか同じ場で応援しなくてはならないとは、とAは大きくため息をついた。


そろそろ練習の時間も終わる。Aは選手たちを一通り見渡してから目を細めた。



「……じゃあ私行きます。皆さん、絶対勝ってください。信じてます。」
「おう!あたりまえだ。」



主将の澤村からの力強い返事をうけ、Aは柔らかく笑みを返した。




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ラー油 - すみません たしか西谷さんの回転レシーブはローリングサンダーだと思います。 (2021年4月4日 8時) (レス) id: 0628ebf5e7 (このIDを非表示/違反報告)
Sacco - 47羽目にセットアップとなってますが、セッターではないでしょうか?突然申し訳ありません。とても素敵な小説ありがとうございます。これからも応援してます。 (2016年8月8日 14時) (レス) id: f404a711c2 (このIDを非表示/違反報告)
花宮幸ヤ(プロフ) - さっこさん» すいません!ありがとうございました! (2015年8月31日 21時) (レス) id: 0d803f7706 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 朝日になっています (2015年8月31日 20時) (レス) id: 92e8049c9f (このIDを非表示/違反報告)
花宮幸ヤ(プロフ) - 人生オワタな奴さん» そうですか、よかったです!いえいえ、大丈夫ですよ!私は結構誤字が多いので、これからも見つけたらよろしくお願い致しますm(._.)m (2015年8月22日 16時) (レス) id: 0d803f7706 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤兎リエ輔 x他2人 | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2015年8月13日 10時

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