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93羽 ページ8





翌日の午後の練習後。Aは男子バレー部の部室で月島、山口とともに日向と影山の勉強を手伝っていた。



「はい、さっさと次。日向、問6の1つめは?」



月島が日向に聞く。日向は両手で持った紙を見つめた。その紙に書いてある問はこうだ。


『(1)無慈悲なものにも、ときに慈悲の心から涙を流すことがある、ということわざ』


中学生でも8割は分かるであろう問題。対して高校1年生の日向の回答は『鬼の目にも金棒』という珍妙なものだった。



「痛いっ!目がぁ!」
「お前、鬼にひどいんじゃねぇの?」
「慈悲の心はどこに……。」



すぐに山口と影山とAがつっこみをいれる。3人に続いて「鬼に金棒だと思ったの?問題文を読んでないのかなぁ。」と呆れた様子の月島に「うっせーなぁ、もーっ!」と日向は精一杯反論した。

主に月島と影山に罵倒される日向の姿を見ながら、Aがんーと頭を捻る。それからぽつりと呟いた。



「影山も結構ヤバイと思うけど……。」



その言葉にコンマ一秒で「んだと白石コラッ!」と影山が反論する。しかしまあ事実ではあるので、「本当に白石の言うとおり。」と月島も同調した。



「全体的に日向よりできてないんじゃない?英単語の暗記くらい自分で何とかしなよ。」
「日本人に英語が分かるか!」
「じゃあ東京行きはあきらめるんだね。」




悔しそうに押し黙る影山。一抹の不安を覚えつつも、Aはとにかく引きつった笑みを送った。









さらに日が過ぎ、次の日の午後の部活。



「皆、ちょっといいかな」



珍しく清水が入り口から大きな声を出した。みんなの視線が清水にあつまる。そんな時、彼女の背中から金髪の少女が顔をのぞかせた。その人物の姿に日向は目を輝かせる。



「新しい人!見つかったんスねっ!」
「えっ?何々ー?」



日向の発言を受けて、事情を知らないほかのメンバーがどうしたものかと不思議な面持ちでいる。興味と関心が高まった様子の彼らに、少女の顔はこわばっている。



「えっと、新しいマネージャーとして仮入部の……。」
「やっ、谷地仁花ですっ!!」



ガチガチに緊張した様子の金髪の少女は、はっきりと『谷地仁花』と名乗った。





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(プロフ) - 130羽の三大が三台になってます。たぶん三大だと思います。 (2017年7月18日 21時) (レス) id: b9f12d00ff (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - ページ29の"低空飛行"が"低空引こう"になってますよ! (2016年12月26日 17時) (レス) id: 476a1e2e74 (このIDを非表示/違反報告)
花宮幸ヤ(プロフ) - ミッキーさん» 長い間レスできずに申し訳ないです…。そちらの方を長い間更新止めててすいませんでした(;-;)これからコツコツがんばりますので、これからも見ていただけたら幸いです(´×ω×`) (2016年8月3日 13時) (レス) id: 16a4b4f29a (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - テニスの王子様の更新をしてください!楽しみにしてます。 (2016年7月24日 19時) (レス) id: f565134c71 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 汐李さん» ノンノンノン!← 赤葦、木兎さん、リエーフ、夜久さんが好きなのでそれぞれ字を取りました(*´ω`) (2016年3月22日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤兎リエ輔 x他2人 | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2016年2月27日 3時

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