犬系彼氏 ーY.Ryosukeー

＃28 ページ28

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「あ、袖... 」






『ん、？ 』









パーカーを羽織っているからか、



萌え袖状態になっていて。









自分で捲ろうとすると







俺がやる！




なんて言って






後ろから袖をクルクルと捲ってくれている。









「ふふ、照れてるの？」







『な、っ！ 』









照れてはいない。




照れてはないけど







抱きつかれている時よりも距離が近いのか







耳にあたる涼介の息。









まくってる時に時々腕に当たる







涼介の手。









さらに、わざと






首に息を吹きかけてきて。









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袖を捲り終わる頃には








『いじわる。』








「好きな子にはいじわるしたくなるでしょ？





ほら、早くハンバーグ 」






『はーい』








本人の前でハート型にするのは少し



気恥ずかしいもので。







「不器用だな〜、こうやるの」







そう言って伸びてきた涼介の手は




私の手に重なり綺麗なハート型のハンバーグを



作っていって。






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