初めて。 ‐ Y.Ryosuke -

１４話 ページ14

なんとか

5、6時間目の授業も終わり




『ふーたば！

かえろ！』




ふ『だめだめー！

あんたは、王子と帰んなよ！』

私委員会あるしー。



と、言い訳をするふたば。




そこまでして私と涼介くんを

一緒に帰らせたいのか！


と思いつつ



学校を出ようとすると




バタバタと、大きな音を立て


だれかが走ってくる音。





その音はだんだん私の方へと近づいてきて。









涼『まってー！



ﾊｧ…ﾊｧ…

一緒に帰ろっ、て


いったじゃん？』






と言って涼介くんが


息を切らしながら来た。






一緒に帰る約束、してたかな…



あ、昼休みした気がする。






涼『忘れてた？


まぁ、帰ろっ』





『うん。』





靴を履き、校門を出ると


昨日のように繋がられる手。





そして、涼介くんの顔を見ると


また少しだけ頬が赤かったり。






わたしの胸もそれを見て

高鳴っていたり。

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