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そういえば昔、Aちゃんと花火を見たことがあったな。高1ぐらいのときだから相当昔だけれど。
「ねえ見て、綺麗」
「…うん、そうだね」
正直、花火を見ている暇なんて無かった。だって。隣に浴衣姿の君がいたから。他にも友達は何人かいたが、その時だけは奇跡的に彼女と隣通しで座ることが出来た。
その時から彼女は落ち着きがあって、周りの女子より一回りぐらい大人びていた。自覚はないようだったが。とにかく当時からとびきり可愛くてとびきり綺麗だった。
「将明くんはさ、」
「うん?」
周りの音にぎりぎりかき消されないぐらいの声で、彼女が俺に問いかけた。みんな空に咲く花に夢中だったので、誰も気にはとめていないようだった。
「大人になったら、何になりたいの?」
突然すぎる質問だった。まだ高校に入学したばかりなのに。当時の俺はそう思っていた。
「んー…なんだろうね、バンドマンとか?」
多分、よく考えずに答えたのだろう。とにかく君に俺を見て欲しかったから。空っぽのままでそう言った。
「へえ、かっこいい!絶対応援するから、早くCD出してね」
にこ、と笑うAちゃんと目が合っているはずなのに、どこか遠くを眺めているような気がして。
ねえ、どこを見てるの?俺のことは見てくれないの?
会話の流れ的に、本来であれば彼女にも何になりたいのか聞くべきだったのだろう。今ならわかる。でも。
当時の俺は、それを聞いてしまったら本当に遠くへ行ってしまう気がして、何も聞くことができなかった。
あの時のAちゃんは、何になりたかったのだろう?夢、叶った?
寝る前は余計なことを思い出すし、考えすぎてしまう。もういい加減目を瞑ろう。
知らない、身体だけの関係の女に腕枕をしながら眠った。
__________
なかなか話が進まなくてごめんなさい、更新もできなくてごめんなさい;
甘味症候群
息詰まったらこっちを更新しています、よろしければどうぞ。
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ma(プロフ) - みやさん» コメントありがとうございます!千葉ちゃんメイン少ないですよね(笑)そう言っていただけて嬉しいです、頑張ります(^.^) (2019年12月12日 20時) (レス) id: fc77e0e2fe (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - リカさん» ありがとうございます、、!これからも応援してあげてください(笑)更新頑張ります^^ (2019年12月12日 20時) (レス) id: fc77e0e2fe (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 中々千葉ちゃんのお話を見かけず、やっと出会ったこの作品!更新待ってます(*´`) (2019年12月12日 0時) (レス) id: 911787e19f (このIDを非表示/違反報告)
リカ - 更新楽しみにしてます!毎回、千葉ちゃん!!って応援したくなるくらい引き込まれます(笑)続きが気になります! (2019年12月11日 1時) (レス) id: 4a7cb51f4d (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます…!そう言って頂けると本当に嬉しいです。気怠い感じを表現できているのなら嬉しいです^^(笑)気まぐれ更新ですが、今後もよろしくお願い致します。 (2019年12月8日 13時) (レス) id: fc77e0e2fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ma | 作成日時:2019年11月21日 22時