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専門学校に進学した俺は、部屋を借りて一人暮らしを始めた。家賃も学費も自分で稼がなくてはいけない上、スタジオを借りる費用や機材にとにかくお金が必要だった。
家の近くのコンビニで夜勤のためとにかく寝不足の日々。でも、なんだかんだギターも楽しくて続けている。
そんな冴えない生活の中、学校の先輩の勧めでクラブに連れて行ってもらった。
そこからはもう、話は早くて。あの頃の気持ちを埋めるように、俺は女遊びをするようになった。
彼女のことを忘れたわけではない。
胸の奥底の箱に鍵をかけてしまっているだけだ。
…また取り出す日が来るかはわからないが。
ギターケースを背負ってフロントに部屋の鍵を返し、俺は学校へと向かった。吐く息が白かった。風邪ひかないようにしよう。
「千葉さ、昨日と服同じじゃね？」
「やることやってんなあ」
「まああいつが一番モテてるから(笑)」
先輩たちにあることないこと言われ、愛想笑いで返す。クソ面倒くさいなあ。
「正直誰かと付き合おうとか思わないの？」
にやにやしながら肩を組んでくる先輩は、俺に悪い遊びを教えてくれた内の一人だ。
感謝しているといえばしてるし、していないといえばしてない。
「ん〜…まあそうっすね、まだ遊んでるのが楽しいっていうか」
自分で答えておいて反吐が出そうになる。もう純粋に恋愛なんてできない心になってしまっていた。
…キミへの気持ちを思い出そうとしても、箱の鍵を失くしてしまったのだ。もうどうにも取り出せない。
どうしてこんな人間に成り下がってしまったのだろう。永遠に答えなんて出るはずがなかった。
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ｍａ(プロフ) - みやさん» コメントありがとうございます！千葉ちゃんメイン少ないですよね（笑）そう言っていただけて嬉しいです、頑張ります(^.^) (2019年12月12日 20時) (
レス) id: fc77e0e2fe (このIDを非表示/違反報告)
ｍａ(プロフ) - リカさん» ありがとうございます、、！これからも応援してあげてください（笑）更新頑張ります＾＾ (2019年12月12日 20時) (レス) id: fc77e0e2fe (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 中々千葉ちゃんのお話を見かけず、やっと出会ったこの作品！更新待ってます(*´`) (2019年12月12日 0時) (レス) id: 911787e19f (このIDを非表示/違反報告)
リカ - 更新楽しみにしてます！毎回、千葉ちゃん！！って応援したくなるくらい引き込まれます（笑）続きが気になります！ (2019年12月11日 1時) (レス) id: 4a7cb51f4d (このIDを非表示/違反報告)
ｍａ(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます…！そう言って頂けると本当に嬉しいです。気怠い感じを表現できているのなら嬉しいです＾＾（笑）気まぐれ更新ですが、今後もよろしくお願い致します。 (2019年12月8日 13時) (レス) id: fc77e0e2fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｍａ | 作成日時：2019年11月21日 22時
