恋人ごっこ ２ 【角名倫太郎】

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やっぱり映画館よりもレンタルする方が種類は多くて



「そういえばこれ双子が面白いって言ってた」


『じゃあこれにします？』


「面白くなかったらあいつらのせいにしよ」



手に取って歩いていく先輩に

私は笑いながらそれは可哀想だと伝える。



途中わたしの家へと寄って、

メイク落としやらなんやらを鞄に仕舞い込んで



『お待たせしました』


「行こっか」


いつしか手を繋ぐことは当たり前になっていて


『あ、そうだ。

先輩写真撮りましょ』



この前、女の先輩に

“ 2人って付き合ってるんだよね？ “

と質問されて言われてみれば
私は名前で呼んだりしてなかったし、
写真もあげてなかったことに最近気づいて



出来るだけ顔を近づけて

私は笑顔でシャッターを切る。



いつか終わってしまうこの関係を

何か形で残しておきたいから。



一つでも多く。




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