81 ページ35
・
『え…？』
そのまま先輩は目を閉じて眠りにつき、
いま、はるかって言ったよね…？
わたしとはるかさんを間違えた？
はるかさんって確かこの前連絡が来てた人…
『…そんなことより、連絡しなきゃ』
わたしは自分の携帯を手に持ち
宮先輩のSNSを探す。
『宮先輩っと…
あ、これだ』
見つけたのは治先輩で、
わたしはメッセージを打ち込んでいった。
“ 急にすみません。
角名先輩とお付き合いしてるAです。
今日帰ってきてから体調が悪いみたいで
明日もしかしたら練習行けないかもしれません “
それからすぐに既読がついて
“ そういえば今日ちょっとしんどそうやったわ。
休みの件は俺から伝えとくから、
角名のこと頼みます “
よし、明日はこれで大丈夫なはず。
それからすぐに八木くんにへと電話をかけて
『もしもし？八木くん？
急にごめんね。
明日さ、わたし午前バイトなんだけど
交代できないかな…？』
「おー、ええけどなんかあった？」
『ちょっと急な用事出来ちゃって』
それから八木くんは快く交代してくれて
わたしはまた先輩の元へと戻る。
『熱何度なんだろう…。
ちょっと触りますね』
先輩の服に手を入れて
体温計を挟み込み
電子音が鳴ってから取り出せば
『37.8』
割と高い熱…と思いながら
わたしは保冷剤を出してきて
先輩の体に挟んだ。
出来る限り、早めに熱を落とさなきゃ
最後の試合も近いし、
練習ができないのは命取りになってしまう。
それからスポーツドリンクなどを買いに
コンビニへ行って家に帰れば
先輩は顔はまだ赤いけど
ちゃんと眠ってはいるみたい。
その間に急いでシャワーを浴びて、
出ればまた看病する。
『懐かしいな』
そういえば半年前も私が雨に濡れて熱を出したとき
先輩が看病してくれたことを思い出した。
ベッドのそばに座って、
肘を突きながら先輩の頭を撫でながら
『早く治りますように…』
そう願いを込めて
そのまま意識を失った。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 874人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yui39cluesdrgnb(プロフ) - まさかのバイク免許持ちでギャップに萌えました (2021年10月1日 17時) (
レス) @page16 id: ea9a43b73a (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - あやなさん» コメントありがとうございます！３も全体公開に変更したので是非ご覧ください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 43a53e8322 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - ry72150510さん» コメントありがとうございます！３も全体公開に変更したので是非ご覧ください！ (2020年7月3日 19時) (レス) id: 43a53e8322 (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - いつも楽しみに読んでます！パスワード教えていただきたいです！！ (2020年7月1日 22時) (レス) id: d3ae575cd5 (このIDを非表示/違反報告)
ry72150510(プロフ) - 一気に読んじゃいました！更新楽しみです！３のパスワード教えてもらえると嬉しいです！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: c48ae15086 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mai
| 作成日時：2020年6月20日 21時
