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校舎を出れば部活を終えた生徒が結構いて、


みんな遅くまで部活してるんだなと初めて知った。



だけどそれよりもさっきから周りの目線が凄い。



その瞬間、手に感触があって見れば

私たちは手を繋いでいた。



これもアピールの一つなんだろう。



「顔赤いね」


『言われなくても分かってます…』



慣れないから仕方ないと言いたい気持ちを抑えて

周りの目線を浴びながら私たちは門へと向かった。


 

「家、どの辺なの?」
 


お互い何も知らない私たちは、

門で足を止めて
付き合ってるカップルならありえない会話をする。


駅の名前を言って先輩の最寄りを聞けば、

同じ方面だけど先輩の方が学校から遠いらしい。
 

そのまま先輩は駅へと
わたしの手を引いて歩いていき



「バイト先、家から遠くない?」


『バレないように少しだけ遠めにしたんです』

 

しっかりバレましたけど、あなたに。

 

それから駅について電車に乗れば、

私たちの手は離される。


他校の生徒も多いし、

ここならあんまり目立たないから
アピールは終わりなんだろう。


電車に乗ってから私たちにあんまり会話はなくて、

ふと思い出したのは明日お昼ご飯を一緒に食べる約束
 


『明日何時にどこ集合したらいいですか?』


「チャイム鳴ったら食堂でいいんじゃない?」
 

わたしはそれに頷き、

駅員さんのアナウンスで自分の最寄りだと気づく。


「ここ?」


『はい』


そう言って、じゃあまたと言うのかと思えば

先輩は立ち上がって扉へと向かう。


『え?どこいくんですか?』


「暗いし送ってくよ」


『そんな、大丈夫です!』

 


そう言って電車を降りた瞬間、

もうさっきの乗ってた電車の扉は閉まって

申し訳ないと思いながら私は先輩の後ろをついていく



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mai(プロフ) - 梅みどりさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてすごくすごく嬉しいです…( ; ; )ぜひこれからも面白い作品になるよう頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年6月16日 21時) (レス) id: 43a53e8322 (このIDを非表示/違反報告)
梅みどり(プロフ) - 面白いです!!これからも更新頑張ってください!! (2020年6月16日 8時) (レス) id: 9177a7e0b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mai | 作成日時:2020年6月13日 23時

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