22 ページ22
・
『先輩、夜ご飯食べていきません？
雨も止んでないですし、
制服乾くの時間かかりそうなので』
「そうしようかな」
キッチンに立って、
さっき作りかけていたご飯をパッと作る。
「なに今日のご飯？」
そう言ってわたしの顔のすぐ横に顔を出す先輩に
ドキッとしながらも
『今日は、肉じゃがです。
すぐ出来るので座って待っててください』
「ん、ありがとう」
わたしの頭をポンとして、
先輩は椅子に腰掛けて携帯をわたしに向ける。
またSNSにでもあげるんだろう。
出来上がったご飯を並べて、
2人で手を合わせて食事をする。
唐揚げは前にあげたことがあるけど、
ちゃんとした手料理を振る舞うのは初めてで
少しドキドキしながら見つめていると
「美味しいよ」
『…良かったです』
ふと安心したのも束の間で、
私たちのこの時間はいつまで続くんだろうか。
先輩に好きな人ができて、
その人と付き合うってなったら、
…私たちのこの契約は終わり。
だってそこに私の必要性も存在意義もないから。
先輩に好きな人ができませんように。
そんなはかない願いをした瞬間、
また心が苦しくなる。
この痛みは本当になんだろう。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 937人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mai(プロフ) - 梅みどりさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごくすごく嬉しいです…（ ; ; ）ぜひこれからも面白い作品になるよう頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年6月16日 21時) (
レス) id: 43a53e8322 (このIDを非表示/違反報告)
梅みどり(プロフ) - 面白いです！！これからも更新頑張ってください！！ (2020年6月16日 8時) (レス) id: 9177a7e0b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mai
| 作成日時：2020年6月13日 23時
