初めての一目惚れ【及川徹】 (ページ20)

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「また来たのかよ」

『岩ちゃん、俺どうしたらいいと思う？」

　

そうもちろん来たのは岩ちゃんのお家。

それから部屋へと上げてもらい、話を聞いてもらう。

聞いてもらうって言っても

本人は何かしらの課題をしていて

聞いてるのか定かじゃないけど。

『俺のことどう思ってると思う？

ねえ岩ちゃん聞いてますか？』

「んなもん知らねえよ。

本人に聞きゃいいだろ」

『聞けたらこんなに悩んでないよ！

告白して振られてこの関係を壊すのは嫌だしさ…』
　

岩ちゃんは握っていたペンを止めて

こっちに振り返り、放った言葉は

　

「チキンなんだな案外」

『やめて岩ちゃん』

「まあけどお前は顔だけは良い。

ささっと告白してデートの度に俺んち来んのやめろ」

これは褒められているのか、

振られろと言われてるのか。

　

「けど変わったなお前。

別れたらすぐ他のやつと付き合ってたのに」

　

別に今もモテないわけじゃない。

今までは告白されて何となく付き合ったりしてたけど

Aちゃんを好きになってからそれはやめた。

『ちゃんと好きな子いるからって断ってるよ。

初めて自分から好きになったし、

もう昔の俺とは違う』

そう言えば飛んで来るのはボール。

それから岩ちゃんに追い出され、
自分の中で決意した。

　
　
　
　
　
　
　
　

───IH終わったらちゃんと自分の思いを伝えよう。

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