37 ページ37
・
その日の夜はなかなか寝れなくて、
及川さんも起きてるんだろうかなんて考えてしまう。
試合頑張ってくださいと一か八か連絡を入れると
寝れない?電話しよっか
とすぐに返事が来て、
1人で葛藤する。
明日の試合に影響は出ないのかな
まさか私が送った通知で起きたのかな
それからすぐに携帯が鳴り、反射的に出てしまい
「何してたの?」
『電話していいか1人で葛藤してました』
「俺も今から寝るとこだし、
Aの声聞くとすごく安心するからさ
葛藤しないで及川さんと電話しなさい」
『…及川さんの声聞いてると眠たくなってきました』
わたしも安心したのかすぐに眠気が来る。
「おやすみ、好きだよ」
『わたしも…』
そのまま幸せの気持ちいっぱいで意識を飛ばした。
次の日の朝、気がつけば電話は切れていて
わたしは及川さんの応援に行くために
準備をして外へと出る。
会場に入ってトーナメント表を見れば
今日の相手は伊達工業ってところみたい。
それから観客席に座れば、
みなさん本当に高校生ですか?って人たちばかり。
コートには、文化祭に来てくれた6人もいて
もちろん及川さんもいる。
眺めていると花巻さんと目が合い
お辞儀をすれば手を振ってくれた。
それに気づいた及川さんも負けじと振ってるけど、
周りからの視線が痛すぎて、
わたしは小さく手を振り返す。
この試合を含めて、あと3回勝てば
全国へといける。
数字だけを見れば3はすごく大きい数字じゃないけど
試合数にして考えれば正直ゾワっとした。
・
600人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さ。 - めっちゃ面白かったです!! (2020年6月13日 1時) (レス) id: 8674ff81bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mai | 作成日時:2020年5月20日 20時