初めての一目惚れ【及川徹】 (ページ16)

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待ち合わせ場所に行けば、

Aちゃんはそこにいて、

　

「あ、及川さん！

すみません、時間早くしちゃって」
　

『早く会いたかったから嬉しいよ』

といえばまたすぐ顔を赤くする。

デートもしたことないって言ってたんだから、

人と付き合ったこともないはず。

だからこれからはどストレートに伝えることにした。

「駅から結構近いので、行きましょっか」

『急にお邪魔して大丈夫だった？』
　

と2人で話しながら改札を抜け、

Aちゃんのお家へと向かう。

好きな子の家とか妄想が膨らんで仕方ない。

「今日誰もいないので、気使わなくて大丈夫ですよ」

　

ああ、神様。

この子は小悪魔なんですか？

多分の本人はなにも考えずに発言してるんだろうけど

『家に他の人、誘ったらダメだよ。

及川さんだけしかダメだからね』

「…？

わたし仲良い男性及川さんだけですよ？」

牽制したはずなのに俺がノックアウトされたし、

何より男性として
カウントされているのがすごく嬉しい。

まあ異性として思われてなかったら
相当落ち込んでたけど。

なんて思いつつ、

少し歩いてついたのは一軒家の綺麗なお家。

「ここです。どうぞ～」

『お邪魔します』

玄関をあがるとリビングへと案内され、

「紅茶とジュースどっちがいいですか？」

『ごめんね、ありがとう。

Aちゃんが欲しい方俺ももらってもいい？』

リビングには、
小さい頃のAちゃんの写真もあって
　

やっぱりこの子は昔から可愛いのか

なんて思いながら写真を眺めていた。

　

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