元彼と結婚しました【五条悟】- spin off- (ページ2)

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体が浮く不思議な感覚を体験して

彼の目を開けていいの声で

私はゆっくりと目を開ける。

　

さっきまで神社にいたのに…

外にいたはずなのに、この男の子濡れてない
　
　

たくさんの疑問が頭の中をよぎって

『あの、ここは…』

目の前に立つマンションが何か尋ねる。
　

持ち家だと答えられた私は

歩いていく彼の後ろ姿を見つめていると

「お前も来い」

と言われて大人しく彼の後を追った。

部屋へと招き入れられて

そのままお風呂場に連れて行かれた私は

呆然としながら彼が出ていったドアを見つめる。

　

腕の中で鳴く子猫を見て、

『ごめんね、すぐ暖かくなるからね』

急いでシャワーを浴びて

子猫を洗いながら動物をあまり飼ったことがない私は

試行錯誤しながら子猫を洗う。
　

『君、真っ白の猫だったんだね』

さっきまで灰色だった猫は、

相当汚れていたらしく洗ってあげれば

真っ白な猫になっていた。

お風呂を出れば

本当にタオルと着替えを置いてくれていて

感謝しながらお借りする。

それからドアを開けて

リビングらしきところに行っても

彼の姿は見当たらなくて

もしかしたらお風呂長すぎた…？

帰ったのかな…？

ポツンと残された私は少しだけ不安になる。

　

子猫を抱きしめながらどうしようか迷っていると

ドアが開く音がして振り返れば

さっきの男の子が戻ったらしい。
　

ドライヤーの場所も

少しめんどくさそうに教えてくれて
　
　

急いで乾かし終わると、

子猫の餌を買いに外へと行っていたらしく

最初は食べてくれなかったエサも

少し工夫すれば食べてくれて

２人しゃがみ込みながら見つめる。

　

『…この猫、どうしよう』

もちろん考えるのはこれからのこと

隠れて自分の部屋で飼うか、

家の庭で飼うか、

頭の中は無謀な考えでいっぱいだった。

「ここで飼えば」
　

え？今ここで飼えばって言った？

『ここで？』

　
　
「俺もたまには来るし」

　

予想外の返答に聞き返すと、

私の耳は正しかったらしい。
　

『あの、名前聞いてもいいですか？

私はA Aって言います』

「五条悟」

五条さん…

『どこの学校なんですか？』

「呪術高等専門学校」

『…初めて聞いた名前です。

じゅじゅつ…？』

「私立の宗教系の学校、

お前何歳？」

『今、高校１年生です』

そう言えば、一緒かとつぶやく彼に

同い年であることを知った。

　

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