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家主が抱き上げて、
名残惜しさを感じながらもシェリーと別れると
僕らはたわいもない話をしながら来た道を戻り
少し後ろを歩くAが足を止めた瞬間、
すぐに普段聞き慣れない金属音が聞こえて
僕はまさかと急いで振り返る。
見上げるAは、ただただ固まっていて
やばいと思った僕は本能で彼女の手を引く。
呪力で弾くよりも、
無限で守ることよりも、
瞬時の判断ができないほど
ただ手を引くことしかできなかった僕は
相当焦っていたらしい。
抱き留めたAはひどく震えていて、
見上げた僕は絶対ぶちのめすと念を送る。
ソイツらは体をすくめると、
すぐにビルの屋上から姿を消そうとした。
出来ることなら
Aの目の前で祓うことをしたくないけど、
ここに置いていくなんてことは絶対にできないし、
したくないと判断して
恐怖で腰が抜けたのか立てないAを抱き上げ、
ビルの中へと入っていく。
ビルに入ってすぐ馬鹿が隠れてる場所を見つけると
不安がるAを下ろして、僕もしゃがみ込んで
目を閉じるように促し、
不安がるAの額にキスをした。
上着を脱いでAの頭にかけると
そういえば初めて出会った神社でも、
Aの頭に上着をかけたなと思い出して
思いの外、数が多くても
あっという間に祓えると思っていれば
Aの顔を覗き込む呪霊を
彼女の目の前で容赦なく祓う。
すぐに終わらせてAの元へといくと、
震えながら泣くAを目に覚悟を決めて
今までずっと隠してきた自分の職を説明した。
もちろんAは信じないだろうし、
そんな話をしたところで一緒にいたいと
言うわけないと腹を括っていれば
「…信じます。
悟さんが言った言葉は全部信じます」
予想外の言葉に僕は驚く。
どうしてAはここまでいい子なんだろう、
『…危険な目に合わせてごめん』
と頬に手を伸ばして謝ると
「…悟さんはまたそうやって、
わたしのそばからいなくなっちゃうんですか？
またわたしの前から消えるんですか…？」
そう言われた瞬間、
『僕は…』
と自分の気持ちを伝えるため
Aから目を逸らさずに言おうとすると
「わたしは悟さんと一緒にいたいです。
ずっと昔から好きなままで今もずっと好きだから」
そう言われて僕は固まった。
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ふわり - 完結お疲れ様でした！ 今まで読んできた夢小説の中で1番感動しました、、、映画を1本見終わったぐらいの満足感です、、五条sideがもうめちゃめちゃに良くてキュンキュンしまくりました、、、素敵な作品をありがとうございました！！ (2021年2月7日 17時) (
レス) id: 2fbec0a3cf (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました。ううっってなったり、きゅんしたり、苦しくなったり…めちゃめちゃ感情移入していました。最後の一気に出してくださった悟side、すごくストンって心に落ちて大満足でした。愛情溢れる作品に感謝です！ (2021年2月1日 17時) (レス) id: a2ac9ececf (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - 完結、お疲れ様でした...！！！！私が読んだ夢小説の中でも一位と言っては過言ではないくらい面白い作品でした！！！次の作品も頑張ってください！！！応援してます！！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 39ef0a72f1 (このIDを非表示/違反報告)
五条(プロフ) - 完結おめでとうございます！！ちゃんとキャラが生きてて、感情移入しながらずっと読んでました…笑。私の語彙では言い切れないんですけど本当に素敵でした！！ (2021年1月31日 13時) (レス) id: b2b6255114 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 完結〜！お疲れ様です！すごすぎ…映画見たようでした！！！ (2021年1月31日 1時) (レス) id: 35a64f1103 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mai
| 作成日時：2021年1月3日 8時
