151 勃発 ページ5
▽△
Aside
あぁ、助けてください、神様、仏様、女神様。
先ほどから部屋の中の空気がギスギスしています。もう怖すぎて泣きそうです。
櫻井さんは何故か私の首にキスマークを付けているし、その後ろから神谷さんが私たちを睨みつけてるし。
目の前の大きいテレビが私たちを反射していて、後ろで何が起こってるか丸見えなのです。
櫻｢よし、乾かし終わったよ｣
『あ、ありがとうございます。』
今更焦り始めても時すでに遅し。お寿司。
ここでバチバチはねている火花が爆弾に引火する前に退散するとしようかな。
そろりそろりと気配を消しながら部屋のドアへ向かうがちょうど立ち上がった神谷さんに行き先を阻まれた。
神「A、そういえばさ。」
『な、なんでしょう？』
神「俺の部屋に眼鏡忘れてない？」
あ、今それ言っちゃいます？櫻井さんがいるのに？
ゆっくり櫻井さんの方を振り返るとこちらの方を向いてにこやかに笑っていました。目、以外ですけど。
櫻「へー、Aちゃんメガネかけるんだね。」
『そ、そうなんですよ。あんまり視力よくなくって...』
なんで神谷さんの部屋に？って触れないとこ怖いですね。背中の冷や汗がずっと止まりません。
そして神谷さんはそのしたり顔をやめてください。あなたが故意的に櫻井さんを挑発してるのは分かってます。
神「うん、この前の夜、置いたまんま忘れてったんじゃない？」
『あー、後で取りいきます。』
神「部屋に来るのAくらいだしね、後で勝手に取ってっていいよ。」
『ハハ、ありがとうございます。じゃっおやすみなさい、』
出来るだけ櫻井さんの顔を見ないようにしながら転げるように部屋を飛び出る。
自分でまいた種はもう自分で刈り取れないほど大きく育ってしまったのかもしれない。そう気付くにはまだ私は幼すぎた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怪盗アイ(プロフ) - ハルさん» 本当に嬉しいです(；；)ありがとうございます！更新頻度はかなり低いですが気長に待ってくださればと思います！ (2022年3月21日 12時) (
レス) id: aedc1f8497 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - こんにちは！初めてコメントします！！怪盗アイさんの作品どれも大好きです！これからもこの小説応援しています！！更新楽しみにしています！ (2022年3月16日 21時) (レス) id: 7e07349c9e (このIDを非表示/違反報告)
怪盗アイ(プロフ) - アオイさん» アオイさん、コメントありがとうございます。現在最新話の執筆に向けて前のお話の修正から進めております。またプライベートの兼ね合いがある故もう少し更新にお時間がかかってしまうかもしれません。しばしお待ちいただければありがたいです。 (2022年1月4日 12時) (レス) id: aedc1f8497 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 早く続き読みたいです！アイさんの小説ホント好きです〜！ (2022年1月4日 10時) (レス) id: b03123f166 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 早く続き読みたいです！！アイさんのペースで頑張ってください！(いつも仕事の励みになってます！) (2021年12月28日 12時) (レス) @page8 id: dc664a3ce7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怪盗アイ | 作成日時：2020年12月6日 2時
