174 刺客 ページ29
杉田side
Aたち、帰ってくるの遅いな。
ちらりと腕時計を見ると、既に彼らが居なくなってから1時間半は経過していた。
(まさか、あの二人で駆け落ちしたのか？)
まぁ、中村に関してはそんなことはしないだろう。
彼自身わかっているはずだ。
【この恋を秘密にしなければ、彼女の命が危ない】
これは俺たちが出てるアニメのセリフのひとつである。
まるでアイツらを指しているようだな。
(ただ今更このパーティに戻ってこられても困るんだよな。)
手元にあるグラスを見る。
これはAが会場を出る前に握っていたオレンジジュースだ。彼女はこれを飲んでから体調が明らかに悪くなった。
ポケットから袋を取り出す。家を出る前に鈴村さんから預かったものだ。
袋の中に入ってる粉末をオレンジジュースの中に入れた。するとオレンジジュースは炭酸も入っていないのにシュワシュワと泡立ち、紫色へと変色した。
(ああ、やっぱりな。)
彼女は薬を盛られていたのだ。
帰ったら絶対に鈴村さんに怒られるんだろうな。
もちろん俺たちだって彼女を放置していた訳では無い。
彼女の所に向かおうとしてたけど、いつも以上に色んな人に呼び止められちゃったから...、まぁなにより彼女はずっと俺らの監視下にはいたからそんなに心配することでは無いと思ったんだが。
まさかこんなことになるなんて。
「あ、杉田さん。もう帰られるんですか？」
「あぁ、明日も仕事あるから。じゃあお先失礼します。」
軽く挨拶を済ませ会場を後にする。
やっぱりこのパーティに参加させるのは危険だった。
ただ正直、何度か噂に聞いたとおりだった。
このパーティの関係者の数人は売春の斡旋や薬の取引、週刊誌などのパイプ、警察関係者の繋がりなどを行っているというかなり良くないものだ。
しかし周りの友人や知人は参加しても何も無かったと言っていた。俺はその言葉を鵜呑みにしてしまっていた。
たまたま狙われたのが彼女だったのかもしれない。
いや、それか最初からAを狙うために...？
まさかな、。
俺はスマホを開き、中村にLINEを打った。
杉田俺、先帰ってるな
お前らも危ないから早く帰れよ
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怪盗アイ(プロフ) - ハルさん» 本当に嬉しいです(；；)ありがとうございます！更新頻度はかなり低いですが気長に待ってくださればと思います！ (2022年3月21日 12時) (
レス) id: aedc1f8497 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - こんにちは！初めてコメントします！！怪盗アイさんの作品どれも大好きです！これからもこの小説応援しています！！更新楽しみにしています！ (2022年3月16日 21時) (レス) id: 7e07349c9e (このIDを非表示/違反報告)
怪盗アイ(プロフ) - アオイさん» アオイさん、コメントありがとうございます。現在最新話の執筆に向けて前のお話の修正から進めております。またプライベートの兼ね合いがある故もう少し更新にお時間がかかってしまうかもしれません。しばしお待ちいただければありがたいです。 (2022年1月4日 12時) (レス) id: aedc1f8497 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 早く続き読みたいです！アイさんの小説ホント好きです〜！ (2022年1月4日 10時) (レス) id: b03123f166 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 早く続き読みたいです！！アイさんのペースで頑張ってください！(いつも仕事の励みになってます！) (2021年12月28日 12時) (レス) @page8 id: dc664a3ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怪盗アイ | 作成日時：2020年12月6日 2時
