クールな彼はジョーカーと呼ばれています3章【4】

STORY115 ページ33

永遠なんて、ずっとなんてあるはずないのに





これは夢だろうか





覚めることのない果てしない夢





過去の出来事を夢で見ていると頭で理解しながら今も苦しみ続ける自分が滑稽で嫌になる





「俺、お前のこと好きだよ」





好きだなんて不確かなものを信じた私がバカだったって分かってる





「守るから。お前を傷つける奴は俺が許さない」





そう言った貴方が一番の脅威で私のことを傷つけたのはいつのことだろうか





「俺さ__ちゃんのこと可愛いって最近思うんだよね」





やめて、その先は言わないでっ！！






「俺、__ちゃんと付き合うわ」






そう、永遠なんてものはないんだ





愛なんて好きだなんて一時のまやかしで移ろいゆくもので、そう理解するのに時間なんてさして必要ではなかった。






結局、私は可愛い女の子にはなれない。






誰かの一番になることはできないんだって突きつけられてるみたいでどれほど消えてしまいたいと願ったか貴方はきっと知らない






それは、さほど遠くない過去の話___。

STORY116→←STORY114

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す