ベゴニア (ページ46)

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｢あぁーー！楽しかったーーー！｣

景｢まさかAが通ってるダンススクールの先生俺の知り合いの先生だったとは！｣

｢びっくりだし、景瑚先輩の振り好みすぎます！｣

景｢これ踊って欲しくて1週間振り考えたよ。｣

思わぬ景瑚先輩との共通点。
私のダンスの先生、知り合いだったという。

貸ルーム入って、ばったり会ってびっくり。

今は帰り道を歩いてる。

家真逆だから遠慮したけど、家まで送るよって言ってくれたのでお言葉に甘えてます。

景｢そういえばAって吉本ダンスフェスって去年見に来た？｣

｢優香と行きましたよ！みなみ先輩と蓮先輩にチケットもらったんで！2人とあのフェス見てこの高校憧れましたもん！｣

景｢あれってさ、全学年と各学年の作品の他にさー学年問わず自分達でチーム作って出れるんだよ。1年生はチーム3つまでって制限はあるんだけど。｣

｢それは知らなかったです！｣

景｢もし良かったらなんだけどさ…、まだエントリーだいぶ先だし夏の大会終わったらなんだけどさ…、俺とユニットで出てくれませんか…？｣

｢…え？｣

まさかすぎた。
でもそれ以上に嬉しいって感情が先に来たのも事実。

｢景瑚先輩は私でいいんですか…？｣

景｢うん、Aと出たい。チーム組みたい。あ、直ぐに返事ちょうだいとは言わないからエントリー期間始まるまでに考えといてね！じゃあ！また部活でね！｣

気がついたら家の前に着いてて、景瑚先輩はちょっと顔を赤らめてそう言ってくれた。

それと、頭を2回ぽんってした後去り際におでこにキスをひとつ残して早足で去っていった。

呆気に取られながらも、キスされたところと自分自身が熱くなってて意識しちゃう自分がいた事にはまだ気づかずにはいた。