ベゴニア (ページ31)

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28.景瑚side ページ31

結局、何かあった？と聞いてもなんにも答えてくれないまま朝礼がはじまってそこで話が終わっちゃった。

ただ気になるのは、朝礼中のAがもう今にでも倒れそうなくらい辛そうで。

あまりに心配で、大丈夫？って声かけようと横を振り向いた瞬間に、Aの限界が先に来たみたいで、なんの前触れもなく倒れた。

もちろん周りは騒然。
前にいた優香はすぐ保健室の先生呼びに行った。

祥生と幼なじみの翔也くんはすぐ駆け寄ってきた。

隣にいた俺は、すぐそばで声をかけた。

すぐ保健室の先生と、呼びに行った優香がこっちにきて、

先｢この子熱あるかも。すぐ保健室運ぼう。｣

そう言った瞬間、翔也くんと祥生がすぐ肩かそうと動いたけど、咄嗟に、

景｢俺運ぶから。大丈夫。先生、俺運ぶし付き添う。｣
先｢ありがとう。助かる。｣

そう言って、Aをお姫様抱っこして保健室の先生と一緒に保健室へ連れてった。

持ち上げた瞬間、軽すぎてびっくりしたのと俺の腕の中とも知らずぐったりしてるAに、

景｢無理しすぎ。皆を頼りなさい全く。｣

そう小さく呟いた。

ベッドに寝かせて、保健室の先生がすぐ熱測ったら案の定高熱で。寝不足もあると思うからとりあえず起きるまでは寝かせておこうってなって、俺は1度センセイに授業始まるから戻りなさいと言われたので、休み時間にまた来ることを約束して一旦教室へ帰った。