Running

9. ページ10

拓実side



あのあと結局、レッスンが始まる3分前に景瑚くんは戻ってきた。

純喜くんはレッスンはちゃんとやりなよ？って伝えたとは言った、と帰ってきた時に聞いた。



当の本人も、レッスンは真面目に受けていた。









蓮｢ここはちゃんと揃えよー。｣
蓮｢ここ違うよーー｣












蓮くんも切り替えていつものように先頭に立ってダンスのトリートメントをしてた。







でも、レッスンが始まって1時間位経った時、









カウントを取ってた蓮くんが突如、止めてある人物の元に駆け寄っていった。








蓮くんの目線の先にいたのは、






蓮｢景瑚、今日はもう帰った方がいい。今日やっても身になるとは思えない。なんなら俺連れて帰るよ。｣












真っ青な顔で踊る景瑚くんだった。













景｢大丈夫です。やります。｣

蓮｢いや、俺怒ってないよ。心配して言ってる。もう今日は明らかに動きが変だし、元気になったらやろ？ね？｣

景｢だから俺元気ですって。｣









明らかに空気がピリつくのが分かった。










奨｢ちょ、2人とも。｣
瑠｢落ち着いて。｣








年上達が、仲裁に入ってくれたものの2人の帰る帰らない攻防は続いてて、弟達はどうすればいいか分からなくなってただオロオロしてた時だった。










奨｢景瑚！？｣
純｢え、ちょっ！？｣
















いきなり攻防の途中にドサッって音がしたと思ったら、景瑚くんの仲裁に入ってた奨くんと純喜くんが急に慌てだして、なんだと思ったら、力なく気を失い景瑚くんが倒れてた。






蓮くんはもう呆然としていて、俺はすぐに景瑚くんのそばにいき、ただただ手を握った。












奨くんに言われ、弟組の中でもまだ動けそうだった碧海が救急車を呼び、10分後に景瑚くんは病院に運ばれた。

作者より→←8.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す