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兵隊さんがにゃんにゃん ページ9

*



今日は青城との練習試合、特に気合を入れるわけでもなく普通に起きて朝ご飯を食べ、家を出る。


家の前にはすでに飛雄がいて、「おまたせ」と声をかけた。



気付いた飛雄が「おう」と応えながら振り返り___



俺の顔を見て地球外生命体にでも遭遇したような顔をして硬直した。


人の顔を見てそんな顔をしないで欲しい。





「………ん?何?」



「な、なにって……おま、それ…」




今までにないくらい動揺した様子で俺の顔を指差す。


顔っていうか、頭…?




「頭がどうかした…?」




言われるがままに頭に手を伸ばすと、柔らかい何かが手に触れた。


酷い寝癖か…と思ったけど違う。


髪の毛よりもふわふわしてて、ほんのり温かい。


なんだ…?ともう少し触ろうとすると、少し落ち着いた飛雄がおそるおそる俺の頭に手を伸ばした。




「ひゃ……っ」




飛雄の手が頭の“何か”に触れると、無意識に身体が反応した。

ピクリと震えて、なんとも言えない感覚に陥る。


そんな俺にもお構い無しに頭の何かに一通り触った飛雄は、手を離しながらこう言った。






「……これ、猫の耳じゃねぇか…?」






菅原side




……誰かこの状況を説明してくれ。


この目の前の可愛い生き物はなんだ?


間違いない、Aだ。




「朝飛雄と会った時に気づいて…」




こんな状態でもほぼ無表情なのはすごいけど、Aの頭にある耳が表情の代わりというように力なく垂れた。



しかも尻尾までついてる。




どうやら原因は不明だが猫耳と尻尾が生えてしまったらしい。




色々と不安なところはあるけど、とにかく俺はAの猫耳に触りまくりたい。





「…A、それちょっと触ってみてもいい?」




「えっちょっと待っ……」




返事を聞かずに柔らかそうな耳に触れる。


温かい耳がピクピク動くのと同時にA自身の身体も小さく跳ねた。




「みみっ…ダメなんですって…!なんか、へんな感じする…くすぐったいから…」





Aの姿に驚いて固まっていた日向や田中も好奇心のままAの耳や尻尾にそっと触れた。




「おおーっすげー!あったかい!動いてる!」





日向が尻尾の付け根あたりをぎゅっと掴むと、Aが「ふぁっ!?」と声をあげた。



涙目で顔を赤く染め、俺の服の裾を掴む。


あっ可愛い。





「…スガ、そろそろやめろ。今日は青城との練習…じ、あいが…」




「「………及川/さん」」




「………守るぞ」

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アオ(プロフ) - 合宿編更新頑張ってください!楽しみに待っています! (2019年6月16日 12時) (レス) id: 984d855215 (このIDを非表示/違反報告)
ステテコ - もっと飛雄と絡ませてほしいです!! (2019年5月24日 3時) (レス) id: 5c9ef39b4b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 華月さん» コメントありがとうございます!正直行き詰まっていますが更新停止などはしませんので楽しみに待っていただけると嬉しいです! (2019年5月19日 12時) (レス) id: 39616f5b3d (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい! (2019年5月19日 11時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 芽さん» コメントありがとうございます!次で現在に戻る予定です〜! (2019年3月26日 12時) (レス) id: a41677ff93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年1月27日 18時

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