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にゃ! ページ13

*



結果から言うと、勝ったのは青城。


俺も最初から大会決勝並の集中力でサーブを決めに行ったし、何よりも低燃費がウリの国見ちゃんが開始とともにキレッキレだった。




烏野もAちゃんの不参加は痛手だったようで、ギリギリだったけどストレート勝ち。





「ってことで、Aちゃんを貸してもらおう!」





副主将君と飛雄を筆頭に烏野の面々が揃って嫌そうな顔をするが、驚くことにAちゃんが自ら俺達の元へ寄ってきた。




Aちゃんはここにいる全員の視線を浴びながら俺の目の前まで来ると、いきなりぺたんと座り込む。





「エッ?」




そのまま動かないAちゃんにつられてみんなで固まっていると、Aちゃんは不思議そうに俺を見上げながら首を傾げた。






「撫でないんですか…?」



「アッハイ撫でます」





尊いってきっとこういう時に使うんだな、と思いました。






片付けにいった烏野の主将、副主将に


「猫耳と尻尾は触るな、絶対に触るな。少しでも変なことしたら命はないと思え」


と注意(脅迫)を受けてから、青城全員でAちゃんを囲む。




普段なら即飛雄に逃げる場面なのに、猫化は表情筋とともにガードも緩くなるのかむしろ少し嬉しそうに猫耳をピクピクさせた。



可愛すぎる。





「んじゃ、トップバッター貰っていいですかね?」





そう言って手を上げたのはマッキー。


最初の練習試合の時に興味を引かれたらしいけど、何気に会話は初だと思う。





「あ、俺三年の花巻貴大ね。よろしく、Aちゃん」




「はじめまして…?」




マッキーは目をパチパチさせるAちゃんにちょっと笑いかけてから、ポンポンと軽く頭を撫でた。


なんか仲良しな先輩後輩みたいで腹立つ。





「そんな特別な撫で方出来ないけど。どう?」






「ふへへ、好きです……」





俺に向けられた言葉でもないのに心臓が止まりそうだった。



やばい、心臓止まったら大変だ。鼻から血は止まらないけど。





「どうしよう及川、笑顔すげー可愛いとか思っちまった。胸のドキドキが止まらないんだけどこれなんだと思う?」





「危険だね、悪化しない為にもちょっとAちゃんから距離を置こう。はい離れて離れて」

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アオ(プロフ) - 合宿編更新頑張ってください!楽しみに待っています! (2019年6月16日 12時) (レス) id: 984d855215 (このIDを非表示/違反報告)
ステテコ - もっと飛雄と絡ませてほしいです!! (2019年5月24日 3時) (レス) id: 5c9ef39b4b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 華月さん» コメントありがとうございます!正直行き詰まっていますが更新停止などはしませんので楽しみに待っていただけると嬉しいです! (2019年5月19日 12時) (レス) id: 39616f5b3d (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい! (2019年5月19日 11時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 芽さん» コメントありがとうございます!次で現在に戻る予定です〜! (2019年3月26日 12時) (レス) id: a41677ff93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年1月27日 18時

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