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『今日は､快晴となりー』
長ったらしい話を､私何故か最後尾の､しかもなんか場所が違うところで見ていた｡
おいこら待て｡
この国の第一王女､そして次期女王だから､とか巫山戯た理由で私はここに座っている｡
いや､私女王になるつもりないし…←
分家にすっごいお淑やかでThe女性って人がいたからその人の方がいいと思う｡
名前も知らんけど←
『ー次に､新入生代表挨拶｡代表､ショッピ･パールス』
「！」
ショッピ､ショッピ…？
あれ､どっかで聞いた気がするけど…？
「我國の幹部候補です｡何でも､次期総統に選ばれたとかで」
「…ありがとう､ハウンド」
私の右隣に控えていたハウンドがそう教えてくれる｡
彼は王家に仕える2大貴族の1人､サバーカ家の三男坊｡
私のひとつ上で､魔法は使えないから同じ寮棟になる｡
「…2人共､ボリュームを落として」
「すまん」
「…ごめんなさい」
そして左隣に控えているのがディアン･グアル｡
グアル家の次男で､当主になるのは興味が無いと私の護衛になった｡
2人は仲がいいらしい｡
それに､イヴァーヤとロペとも｡
『ーにて､代表挨拶とさせて頂きます』
拍手が沸き､ちらりとショッピくんと目が合う｡
控えめに手を振ると､ふ､と薄く笑って壇上から消えていった｡
君自分の顔面の良さ知ってる？？？
悲鳴起こったぞ。
『それでは､入学式を終わりとする｡皆､勉学に励むように』
学園長のその一言で､広いホールにいた生徒たちはゾロゾロと出ていく｡
たまーに視線感じるけど､無視だ無視｡
私だってこんなとこにいたくない｡
「…それでは､参りましょうセルセラ様」
「…分かりました」
尊敬､または謙譲語を使う時には､すぐそばに誰かいるということ｡
暗殺者か､と思いきや､気配が消えた｡
首を傾げていると､ディアンは剣に伸ばしていた手を下ろす｡
「…冷やかしか？」
「多分､それか様子見だな」
横にディアン､少し斜め後ろにハウンドが控えている｡
なんかヤダなこれ｡
「…少し､楽しみ」
「何が？」
「どうなるか､これからの生活」
ハウンドに向けて言うと､彼は驚いた顔をして私を見ていた｡
なんだ､なんか付いてんのか｡
「…もっと笑えるようになった方がいいぞ」
「変だった？」
「いや､インパクトが凄い」
失礼では？？？
お？喧嘩か？？買うぞ？？？？
「お前それは失礼だわ」
「だってぇ…」
「イヴァーヤに殺されるぞ」
「ｻｰｾﾝｼﾀｯ」
「よろしい」
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作者名：東の番長第2号 | 作成日時：2020年8月24日 14時
