リーレン･ファトゥ ページ45
黒みがかった赤髪は綺麗に整えられて､ベルベットのような輝きを見せている｡
鮮やかな青緑色の瞳は宝石のような美しさがあるが､長いまつ毛によって影が落とされていた｡
「本当に､ごめんなさい…！」
現在､一国の姫に頭を下げられている｡
え？なに？大丈夫なのかって？
ダメに決まってんだろうがよおめぇよォ(白目)
「リーレン様､私はただ仕事をこなしただけでございます。どうか､謝罪などなされないで下さい」
「いいえ…！父上が私を疎んでいるのは知っていたのに､皆様を危険に晒してしまった…！」
ほろほろと真珠のような涙が落ちていく｡
美人の泣き顔は綺麗なんだなぁ…とリミア様とイベルカ様に慰められるリーレン様を眺めていた｡
んー…別に全然気にしてないしなあ…あれが仕事だし…
そも､あの男が本気でリーレン様に手を上げることなど無いと確信していたからなあ｡
直感だけど｡
「わたしッ､私は…！」
「…リーレン様」
立ち上がり､彼女が座る椅子の横に跪く｡
リミア様たちはその場から引いてくれた｡
穢れなど知らない白い手を指先だけで触れれば､彼女の美しい瞳が私を映した｡
「リーレン様､私はシュライヤの血を引いた人間､戦わずして生きることは難しいのです」
「…」
「あれは私のすべきこと､貴女様が責任を感じることなどひとつもございません」
烏滸がましくもその白魚の手を両の指先で包むようにすれば､冷たく強ばっていた彼女の手が緩み､震えも少し収まった｡
私は戦うことが好きだ､だからこそ従軍を願った｡
しかし与えられたのは護衛…最初は確かに首を傾げたが与えられた任ならばしかと果たす｡
「リーレン様が､皆様が心安らかに過ごせるように守ることが私の使命。どうかそんな悲しいお顔をしないで」
「私は､武器を手に戦う事が至高なのですから」
「…あなたは､」
青緑色の瞳がうるりと光り､ポロポロと大粒の涙が溢れ出す｡
あっエッｴｯ←
「り､りーれんさま…」
「カイリ」
きゅうと手を掴まれてﾋﾟｯｯｯと身体が硬直する｡
「あなたに､最大の感謝と敬意を」
「そして…あの人を殺さないでくれて､ありがとう」
「！…勿体なきお言葉」
最後の言葉は聞かなかったことにした方が良いだろう｡
あの男には敵意はあった｡
でも多分､怒りはあったんだろうと思う｡
まあそれをこっちにぶん投げるなという話ではあるのだが｡
「何かあったら遠慮なく言ってちょうだい何でもするわ」
「ｴｯ」
「張り手ぐr」
「おやめください」
18歳にしては肝が座りすぎているがやはり子供である→←1週間は長い
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明太子なげっと - あぁ…良いところ？で終わっている…！！ゆっくりでよきなので更新お願いします！待ってます！！ (4月16日 22時) (
レス) @page48 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメントありがとうございます！リアルが忙しく思うように更新が出来ていませんが､お待ちしていただければ幸いです！ (2022年12月25日 7時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
古着 - はぁ…()最高！！更新応援してる！ (2022年12月25日 1時) (レス) @page34 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
おおお - 面白かったです！更新ゆっくりたのしみにしています！ (2021年12月29日 23時) (レス) id: 957fa2aa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長第2号 | 作成日時：2021年3月4日 21時
