激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム ページ25
その日､W国軍上層部に衝撃が走る｡
あの書記長直属部隊が定時より前に上がり､自室で死んだように眠ったのだ｡
そこには書記長自身も含まれており幹部､準幹部の目玉が転げ落ちるような騒ぎが起こった｡
何が起こったのか？
それは顔が真っ黒になって表情が見えないが､首や頬や額に血管が浮かんでいることから怒っていることが手に取るように分かる軍の新人｡
あのシュライヤ家の末娘､カイリ=セル･シュライヤによるものだった｡
「…それで？あなた方は遊び呆けて書記長直属部隊の方々に書類仕事を任せていたと？疲労が蓄積して正常な判断が出来ないかもしれないのに？軍や国家の機密事項が書いてある書類を？自分に任された仕事を他の方に投げていたと…ねぇ？」
「「「………」」」
彼女の前に正座させられて､そして足の上にレンガを幾つか乗せられているのは準幹部数名と上官十数名だ｡
全員が､青い顔をして口を真一文字に引き結んでいた｡
彼女の後ろには､軍の最高司令官的立ち位置で幹部直属部下以外を纏めるクライスの姿もあったからだ｡
まあ､彼女の怒気と敵意をまともに浴びているからかもしれないが｡
「情けない､君たち仕事を何だと思っているのかね」
「ッ…」
「軍の最年少に言われるのでは､その地位にいる意味が無い」
それは､実質的な地位剥奪を意味していた｡
彼らの青かった顔色は土気色に染まり､空気はどんどん冷たく､重くなっていく。
「…あー､司令官？」
「はい､何でしょう閣下」
「そも､書記長とは事務責任者であってですな…？」
「"全て"彼任せにしても良い､と？」
「ｲｴﾁｶﾞｲﾏｽ」
「宜しい」
ちなみに総統閣下と最高司令官の関係は教官と訓練兵である｡
「それで､どうなさるおつもりで？」
「はっ？」
「与えられた仕事も満足にできない無能を､野放しにしておくのですか？それとも生温い温情を与え､再度このような失態を犯すチャンスを？」
更生の余地など無いと言外に伝えている事が分かるほど冷めきった声をしていた｡
彼は仕事が出来ない人間にはできる仕事を与えたり､教えることに対して力は惜しまない男である｡
しかし､仕事をしない者には…言わずとも分かるな？
「…適切な処罰を与えようと思います」
「結構。それでは諸君､解散。閣下と幹部の皆様は幹部会議室へ…カイリ」
「はい」
「着いてきなさい」
あっこれやべぇ奴だ！
一気に冷静になったカイリは白目を向きながらﾊｲ､と返事をした｡
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明太子なげっと - あぁ…良いところ？で終わっている…！！ゆっくりでよきなので更新お願いします！待ってます！！ (4月16日 22時) (
レス) @page48 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメントありがとうございます！リアルが忙しく思うように更新が出来ていませんが､お待ちしていただければ幸いです！ (2022年12月25日 7時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
古着 - はぁ…()最高！！更新応援してる！ (2022年12月25日 1時) (レス) @page34 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
おおお - 面白かったです！更新ゆっくりたのしみにしています！ (2021年12月29日 23時) (レス) id: 957fa2aa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長第2号 | 作成日時：2021年3月4日 21時
