この世界の成人は20歳である ページ11
「圧かけすぎやぞ2人共、あの後ゾムにも遊ばれてあの子ボロボロやったで」
「は?」
「…何の話や」
昼食の後のお茶会にて、プンスコ、とでも効果音が付きそうな感じでオスマンはグルッぺンとトントンに説教していた。
トントンは素っ頓狂な声を上げ、グルッぺンは訳が分からないという顔で応えた。
「カイリちゃん!あの子ゾムに遊ばれてシュライヤ現象起こしたんやでー?」
「えっマジか!?」
「マジマジ。まだ未成年なのに抑えてたんやから相当な負担やったと思うなぁ」
めうめうと、不満そうに零すオスマンに、グルッぺンとトントンは宇宙を背負った。
"あの"シュライヤ現象を他者の協力があったとはいえ抑えた?
その前なんて言った未成年??
「…オスマン、アイツは幾つだ?」
「今年の春18になったばかりやって聞いたで」
10も離れてる…???
その事実に、圧をかけてしまった事、ゾムが遊んでしまったことに申し訳なさが湧き上がるトップ2名。
まず新人に圧をかけるなと言う話である。
「…今は、何を?」
「ノヴァくんとこで休んどるって。知り合いも多いから、医務室よか安心するだろうからって」
ケーキをもぐもぐするオスマン。
これ今度差し入れにあげよー、なんて呑気に考えている横で、トップ2人が頭を抱えていた。
自業自得である。
「…詫びとかいるやろか…」
「…やめときやめとき、あの子毒味実践しようとしてたから余計な心労になってまうで」
「どくみをじっせん??」
「そうなんよ!昔の馬鹿げた毒味制度なんて無くなったのに、あの子さも当然のように、毒味ですね分かります、みたいな答え出したんよ」
「わかります????」
実際に、シュライヤ家では毒耐性を付けるための訓練が行われる。
しかし、それは城仕え、主に執事やメイドになる者のための訓練であり、兵士になるための者達に行われることは稀である。
尚本家は除く。
「…いや、ちゃんと詫び入れるわ」
「ふーん?ま、あんま負担にならんように気ぃつけてな。あの子、結構繊細っぽいし…なんと言うか、昔のらんらん思い出すわ」
「それはもう難易度ルナティックでは??」
「…ポケットマネー使うから見繕ってくれトントン…」
「グルさぁん…!!」
その後、ふと気付くのだろう。
10も離れた年の子供()に、自分たちと同じ感じで差し入れなどを入れても良いのだろうかと。
特に考えなくても奴は平気である。
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明太子なげっと - あぁ…良いところ?で終わっている…!!ゆっくりでよきなので更新お願いします!待ってます!! (4月16日 22時) (レス) @page48 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメントありがとうございます!リアルが忙しく思うように更新が出来ていませんが、お待ちしていただければ幸いです! (2022年12月25日 7時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
古着 - はぁ…()最高!!更新応援してる! (2022年12月25日 1時) (レス) @page34 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
おおお - 面白かったです!更新ゆっくりたのしみにしています! (2021年12月29日 23時) (レス) id: 957fa2aa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東の番長第2号 | 作成日時:2021年3月4日 21時