日常３《首都18》 ページ34
WZ side
WZ「ど、どうしてですか？僕たちの主張は、通して下さらなかったのですか？」
職員の会議を終え、会議室から出てきたハゲ先生が足早に通り過ぎようとするのについて息を切らしながら訊く。会議の間外で待たされていた俺たちに、出てきた先生は今回の優勝はグンジェが受けることになったとだけ伝えて職員室に戻ろうとしたのだ。
今にも飛びかかりそうなスニョアの体を右手で抑えながら先生の目を見据える。
ハゲ先生はハエでも追い払うかのような手つきで俺たちを振り払う。
「この会議には私以外にも沢山の偉い先生方や校長先生なんかも参加されている。全員で話し合った結果、二人の普段の素行や基本的教養や環境やいろんな事情も考慮された上で決まったことだ。残念だとは思うが、もう変えられない。」
HS「……は…？」
スニョアが意味がわからない、という顔を向けてくる。
「要するに人間的教養に問題があるってことだな。ウォヌくん自身のせいじゃなかったとしても、それが人間の欠陥を作ることもある。」
WZ「は、はぁっ？！？！」
HS「っ……何意味わかんねえこと言ってんだクソジジイが！！」
WZ「ちょ、すにょ…！」
「クォンスニョン！今なんと言った？！それが教師に対して、大人にたいしてきく口のききかたか？！」
HS「欠陥ってなんだよこの野郎！！てきとうぬかしやがって！！えらいからってだれでも侮辱していいと思ってんじゃねえぞ！！！」
「このっ、クソッ……！」
HS「ウォヌを欠陥品扱いすんな！！ナメてんじゃねえぞ！！！」
「おまえっ……！！！」
俺の制止も振り切ってとびかかり、羽交い締めにされるスニョア。俺は先生の腕を必死でつかまえて、頭に血が上って煮えくりかえりそうになるのを懸命に抑えて叫ぶ。
WZ「先生、そういったことは、今回のテストには関係のないものです。なぜならほかの生徒はその考慮はなされていないからです。もしなされるとするなら、脱落していった子達の分も全員に考慮の余地があることになり、テストはやり直しです。」
「いや、テストはやり直しにはならない。あくまでこれは、賞を授与する対象としての問題になった二人に対して受けるに値するか、という考慮でしかない。だいたい、先生たちみんなの意見だぞ？お前たちに口出しできることだと思っているのか？世間にも社会にも無知なお前たちに？お前らの子供っぽい個人的な感情を優先するわけにはいかないんだぞ。」
HS「ウォヌは賞を受けるに値しないってのか！？！それこそてめえらが勝手に決めてんじゃねえぞ！！」
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レイ - めっちゃ面白いです！！時間がある時でいいので更新してほしいです！！ (2022年7月11日 10時) (
レス) id: 43ec2c0ab6 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - ぱどぅどぅさん» いえいえ〜うちの作品とかカスすぎてまじで尊敬です！ (2019年4月12日 20時) (レス) id: 96926449f8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱどぅどぅ(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(//∇//)そう思っていただけたのは大変嬉しいです！ (2019年4月12日 16時) (レス) id: 1420887736 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年4月11日 19時) (レス) id: 96926449f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱどぅどぅ | 作成日時：2018年11月26日 15時
