ファーストラブ 【桃】

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結局、ビーチバレーをすることに。



バレーも出来ないけど

泳ぐよりは断然マシだ。




















2対2でやろう、ってことになって

じゃんけんをする。





「じゃあ俺と美希ちゃん、望とAちゃんな！」










···神様は、なんなのだろうか。





私と小瀧くんを同じチームにするなんて。
















小瀧くんは、背が高いから

向こうから来たパスも簡単にブロックする。












始めて10分くらい。


私のチームは、勝ってるけど、

ほぼ点を稼いでるのは、小瀧くん。













申し訳ないな、とは思うけど


「よっしゃー！また1点ー！」


小瀧くん、上手いし、楽しそうだから、いっか。
















やっぱり、それにしても

私と2人で話すときと、

藤井くんと美希に話すときの態度が違う。












······私のこと、嫌いなのかな。



外見だけ見て、あぁ苦手な奴だ、って思われたか。

















「おい」



「···え、あ、はい」



「なにボーッとしとん？ちゃんとやって」



「あ、ごめん······」











ほら



やっぱり、私には、そんな冷たい接し方するんだ。







「まさか、バレーも出来ひんとか？」











そう言って悪魔のようににフッと笑う。






見透かされてる······。












出来ないけどなにか問題でもありますか。




なんかもう、イライラして来た。






さっきも、泳げない、って言ったとき

バカにしたような顔して来たし


今だってそうだ。



なんなのよ。





















「ごめん、私ちょっと休憩するね」






我慢できずにその場から去ってしまう。






もう小瀧くんなんか···。









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