【HQ】モブイン先輩にマネ勧誘された3【青葉城西】

９５話 ページ7

結果、二人とも貧血でした


親御さんが迎えに来たあと体育館に向かう


疲れていたんだろうな、ゆっくり休んでほしい


顧問の溝口先生に事情を説明し、やっとドリンクが作れると思って体育館を出ようとしたら高橋さんに袖を掴まれた



みう「永田さん」

「何？」

みう「及川先輩達のドリンクも作ってくれる？」

「無理」

及川「みうが作ってくれって言ってるのが聞こえなかったの？」



割り込んでくるなめんどくさくなるだろうが


どっから出てきたんだよ



「なら聞きますが主将さん、一軍の人数は何人ですか？」

及川「２８人だよ、だからみう一人じゃ大変でしょ？」

「そうですね、じゃあ８３に２８を引いたら？」

及川「５５？」

「そう、５５、私が担当する二軍の人数は５５人だ。この事が分かった上でそれを言ってるなら」



主将さんの胸ぐらを掴んで目線を合わせる



「お前、主将止めたら？向いてねぇよ」



マインドコントロールやら洗脳やら先輩後輩やらは関係ない


嫌われてもいいし退部させられてもいい


立場は関係なく一人の人間として言った


全員呆然としている中、手を離して今度こそ本当に体育館を出る


ちょっとだけ苛立ってるのだと思う


だって、天野先輩は私に言った


『たすけて』って、確かに言った


放っておこうと思ったのに、助けてなんて言われたら助けるしかないじゃないですか


なんだ、私ちゃんと感情あるな



「マインドコントロールねぇ・・・」



人の心理なんて専門外だろふざけんな


あと、８３人のドリンクを作っていた天野先輩本当に凄いと改めて思った

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