【HQ】モブイン先輩にマネ勧誘された3【青葉城西】

１１１話 ページ25

天野「聞こえる？」

国見「あー・・・ちょっとだけ」

「いたずら心でやったのに本当に屋上に来るなんて思わなかった」



これが主将さん効果かと思い、屋上のドアに耳を傾ける


何か言い争ってるけど断片的にしか聞こえない



私たちの及川に何かしたんだろ？

はぁ？知らない！先輩達より私の方が魅力があっただけじゃないんですか？



みたいな会話が繰り広げられている


女って怖いね、触らぬ神に祟りなしだ


帰ろうとすると二人に腕を掴まれて元の位置に戻される


いつまで続くんだろうと思ったとき、外からコンクリートに人がぶつかる音と高橋さんの悲鳴が聞こえてきた


盛り上がって参りました(棒)


耳を澄まして会話を聞く



惚けてんじゃねぇよ！及川が理由もなく私達に冷たい態度をとるわけねぇだろ！！

だから知らない！私じゃない！坂倉美姫ってマネージャーが全てを操ってるの！！



なんやて工藤、それホンマかいな


皆で坂倉さんを見ると、坂倉さんは高速で首を横に振っていた


大丈夫、坂倉さんにこんな頭を使うことは出来ないと初めから知っている


拗れてきたなぁ、超めんどくせぇ



坂倉美姫？１年の？

二軍のマネージャーをやってて裏で皆を操ってるの！



恰も坂倉さんがやったように話が進んでいる


操るって何だよ、語彙力の無さに笑うわ


このままじゃ色々癪に障るので直接行って来ようと思う


それを察したのか国見君が腕を掴んで目で行くなと訴えているけど、ごめんね


坂倉さんがめっちゃ悲願した目で見てくるんだ


それに、他人に罪を擦り付けられるのは気持ちの良いものではない事は、私がよく知っている
(詳しくは合宿編で)


国見君の手を優しくほどいて屋上へと続く鉄の扉を開けた

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