【HQ】モブイン先輩にマネ勧誘された3【青葉城西】

１０１話 ページ13

「で？何で操られてるふりをした？」

国見「いや、気付いたら皆が可笑しくなってて、俺も乗った方が良いのかなって思いまして。と言うよりも、乗らないと身の危険を感じたから」



顎を擦りながら正座する国見君に問う


身の危険を感じたって、何したのお前



「高橋さんに何か言われなかったの？」

国見「ああ、何か皆と同じように呼び出されたけどものすごい勘違いをされてて、

『国見君って私の事好きなんでしょ？知ってるよ、いつも授業中私の事見てるもんね？』

とか言われたけど、俺授業中寝てるし、まずあんな奴が同じクラスに居た事すら知らなかったし、いつの間にかバレー部に入部届け出してるし、ウザいしウザいしウザかったけど高速で思考を巡らせた結果、何故か俺があいつに告白してた。何あれミラクル」

「ミラクルなのは国見君の頭脳だと思う」

国見「俺だって悔やんだわ、これも全て風邪で休んだAが悪い」

「んな無茶な」



子猫を撫でながら弁明を聞く


私のせいにしている時点で弁明でもない気がするが、気がするだけに留めておく


やっぱり呼び出されてたのか


そうだ、こんなことしている場合じゃない


天野先輩を探さないと



「国見君、この子を外に逃がしておいて。あと、操られてるふりをしてるならさっさと彼女のとこ行ってこい」

国見「マジでほんと違うから、聞けよおい」



国見君が言い終わる前に子猫を渡して走り出す


癒しの時間を有り難う、子猫


そしてやっと、やっと見つけた



「天野先輩！」

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