【HQ】モブイン先輩にマネ勧誘された3【青葉城西】

９９話 ページ11

次の日、天野先輩と坂倉さんはちゃんと学校に来た


朝練の内に坂倉さんを捕まえて話を聞こうと思う


というわけで、突撃！隣のばn((



「坂倉さん、ちょっといい？」

美姫「・・・うん」



意外に素直だな


皆が来なさそうな所に移動して坂倉さんと向き合う



「私が居なかった１週間、何があった？」

美姫「・・・分からない、高橋さんと何か話したのは覚えてるけど、何を話したのか覚えてなくて、それで、Aちゃんの事がすごく嫌いになって、でもどうして嫌いなのか分からなくて、」



素直に話してくれるのは有り難いが、泣きそうになってるのはちょっと困るぞ


泣きそう・・・て言うよりも、もう泣いてらっしゃるわ


しょうがない、幼児の慰め方でいくか


坂倉さんの頬に両手を重ねて目を合わせる



「坂倉さんは、私の事嫌い？」

美姫「嫌い、嫌い、じゃない、嫌いじゃない！嫌いじゃない！！」



確かめるように何回も嫌いじゃないを繰り返す坂倉さんに「私も嫌いじゃないよ」と言うと目を輝かせた



美姫「ほんと？！わたしもAちゃんのこと好き！」

「そこまでは言ってない」



ちょっと待って坂倉さん戻ってる？


マインドコントロール解けた？


何でだ、嫌いかって聞いて嫌いじゃないって言って、解けた？


もう少しで女優さんの言ってた言葉を思い出せそう


確か、眼鏡をかけた司会者が

『これがマインドコントロールです』

て言った後に女優さんが

『じゃあ、―――――――――』


じゃあ、じゃあ何だった？

あああああ思い出せないムシャクシャする



「あの番組ちゃんと観とけば良かったわ」

美姫「？番組？」

「何でもないよ」



その内思い出すだろう


とりあえず坂倉さんは戻ったから良かった


放課後に天野先輩を捕まえることにしよう



美姫「あ、高橋さんがいる！」

「もうちょっと早く言ってほしかったかな」



全力で逃げました

１００話→←９８話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す