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Aside
結局、香水はローが苦手だと
言っていたことを思い出し買わなかった。
ローは何か買っていたけど、
多分古い医学書とかだろう。
ト「飯、食うか」
『そうね、お腹減ったし』
近場の酒場にでも行って
酒を飲みながら食事する。
人も多いし、海軍もいないこの街では
身バレはしにくいだろう。
値段も安く、味もいいので
満足して食べることができた。
ト「A」
『何？』
ト「ほらよ」
食事の終盤、ローが小さな紙袋を
渡してきた。
空けていいか許可を取り、
袋を開ける。
こんなもの、どこで買っていたっけ…
『…！これ』
袋から出てきたのは骨董屋で気になっていた
香水だった。
ト「欲しかったんだろ？」
『…そうだけど、ロー香水嫌いじゃないの？』
ト「お前なら気にしねぇよ」
相変わらずカッコいいことを言う。
キュンとした私の顔に満足したように
笑った。
『そうだ、ロー』
私も手荷物の中から小電伝虫を取り出す。
本来受話器の部分に細長いコードの
ようなものを付けたものだ。
コードは途中で二股に分かれ、
それぞれの先に小さなスピーカーが
付いている。
ト「なんだ？」
『“イヤホン”って言うんだって。
私も最近買ったの』
ト「音楽でも聞けるのか？」
『それもできるけど、これはテラと
直接繋がっている電伝虫なの』
今、テラは潜水艦の中にいる。
多分クルー達と一緒にいるだろう。
『私達がいない時、何話しているか
知りたくない？』
イヤホンの片方を持って笑うと
ローが苦笑した。
ト「全く性格の悪いヤツだ」
『ローも知りたいんでしょ？』
イヤホンを片方渡し、
なるべく近づく。
距離が近くなってドキッとする。
相変わらず、私はこんなことに弱い。
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八月。(プロフ) - 麻琴さん» ありがとうございます！私もなるべく気をつけているので、これからもよろしくお願いします！ (2018年7月29日 14時) (
レス) id: b4c5a1264c (このIDを非表示/違反報告)
麻琴(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらってます。荒らしになんか負けないでこれからもお話楽しみにしています。 (2018年7月29日 13時) (レス) id: 3305a2e1d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八月。 | 作成日時：2018年7月14日 14時
