【ハイキュー！！】 バレーにしか興味がなさそうな後輩に「好きな人いる？」って聞いたらめっちゃ赤面して「いないッス」と言われて問い詰めたらガチ恋してた件について【影山飛雄】

21 ページ26

Aside
今日はやっぱり憂鬱だ。
夏休みだからといって怠けることが許されない我が家では、基本ずっと勉強するように言われる。そんな1ヶ月が始まるのだ。

『はぁ…』

勉強が嫌いではないことが唯一の救いではあるが、影山に会えないのが正直辛いとこでもある。
連絡するとは言ってみたものの、何を送ればいいのか分からない。

夜、少しでも憂鬱を無くすために凛に電話する。
幼馴染の凛は私の家のことをよく分かってくれているのだ。

電話がコールを始めてすぐ、電話に出た。
珍しいな。

『もしもし、凛？』

？「……」

『もしもし？聞こえてる？』

？「………岡元？」

『え…影山！？』

何で、と思って携帯を耳から外し見てみると
画面には“影山”の文字が書いてあった。

『ご、ごめん！間違えた！！』

ぼーっとしていて間違えて影山に電話してしまったみたいだ。

『忙しいのに、ごめん！じゃあ』

影「あ、あの」

『え？どうした？』

影「今、大丈夫だ。丁度飯食い終わったとこだし…」

え…これは…影山に誘われてるってこと？？
思わず心臓が高鳴る。

『う、うん。どう、合宿？』

影「すげぇ楽しい。強い相手ばっかりでゲームは負けてばっかだけど…すげぇ」

『そっか…よかったね』

影「おう…」

そこから暫く世間話と雑談をした。

『ごめん、合宿中に電話しちゃって』

影「あ、いや…丁度時間空いてたし…」

『うん、ありがとう。じゃあ合宿頑張ってね』

影「ああ、また」

そう言って電話を切った。長くはなかったけど、楽しかった時間だった。

22→←20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す