第1話 ページ1
11月後半。
須藤とAが付き合い始めて１ヶ月が経った。
「で…どうだったの…？」
真剣な眼差しでAは須藤の顔を覗き込んだ。
放課後、学校の近くの公園は珍しく須藤とAの2人きりだった。
「あぁ。合格だよ、当たり前じゃん」
須藤は合格通知をひらひらと揺らしてみせた。
「はぁーーー良かったぁ！
暁人、おめでとう！！
不安で昨日眠れなかったんだから…！」
「なんで受験もしてねぇお前が俺より心配してるんだよ！！…でも、ありがと」
肩を撫で下ろすAの頭を優しく撫でながら須藤は小さく微笑んだ。
この秋、須藤は推薦で日本の名門大学、東京大学への進学が決まったのだ。
「ねぇ、大学、家から通うよね？」
「一人暮らし…だけど。少し遠いし…
大学は一人暮らしするって前から決めてたんだよ
もう住む家も決めてるし、家具も揃えてるとこ」
「え…じゃああんまり会えなくなるの？」
「かもな。
でも泊まりに来いよ、
お前の分の食器もちゃんと用意してるし」
項垂れるAを須藤は優しく抱きしめた。
「やった！！」
Aはけろっと表情を変えて喜んだ。
「まぁ、その時の家事は全部Aの仕事だから、俺より早く起きて朝飯作れよ」
須藤はいつものいじわるな笑みを浮かべてAの反応を伺う。
「え！？」
「まずかったらパジャマ姿でも外に出す」
「ええええ！？」
「まだ4、５ヶ月はあるから安心しろって
それまでには、チビもチビなりに、身長伸ばして高い所にある食器に手が届くぐらいにはしとけよ！」
須藤はからかいながらAの頬っぺたをツンツン突き、声を出して笑った。
「チビじゃないし！！」
反発し口を尖らせたAだが、須藤の笑顔を見るとつい笑みが溢れてしまった。
秋の風が、2人を優しく包み込んだ。
続く (更新停止中)
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青龍 葵(プロフ) - 更新はされないんでしょうか？それとも、このまま凍結＆完結しちゃうんですか？？？ (2018年4月14日 4時) (
レス) id: a3d4cc2e55 (このIDを非表示/違反報告)
まひまひ(カラ松マジカッコいい&マジ天使) - ぐはぁっっ！！！！ヤバイですね！！須藤さんに惚れましたぁぁ////////// 小説、頑張ってください！！ (2017年9月8日 20時) (レス) id: 701c62b262 (このIDを非表示/違反報告)
ハリポタ＆暗殺教室love(プロフ) - この作品とっても面白いです！これからも頑張ってください！ (2017年4月30日 22時) (レス) id: 1f3a169325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまの | 作成日時：2016年4月11日 21時
