＊26話＊ ページ29
赤井side
「……いつまでそうしてるつもりだ？」
ベッドの上でうずくまるAに問いかける。
『服が乾くまでですっ』
毛布を頭まで被ってこちらを見ようともしない。
俺に一発入れてから、ずっとこんな調子だ。
「それは残念だ。せっかく用意したんだがな」
『？』
俺の言葉にピクリと反応する。
『……何を、です？』
「朝ごはん」
『！！』
毛布をガバッと剥いでこちらを見る。
「だが残念だ。服が乾くまで食べられないとは」
『っ……赤井さんはずるいですっ』
こちらを睨む彼女はやはり可愛くて。
「で、どうするんだ」
『いただきたい、です』
頬を膨らませたまま、やっとベッドから降りてきた。
『わ、あ。これ、赤井さんが作ったんですか？』
食卓を見るなり目を輝かせた。
「あぁ。味の保証はないが、空腹は最大の調味料だ。食えないことはないと思うが」
『いやもう見るからに美味しそうですっ！いただきますっ！！』
Aはパクッと1口頬張ると、更に目を輝かせた。
『ん〜っっ！赤井さん！めちゃめちゃ美味しいです！』
そう言ったのを最後に黙々と食べるA。
「ふっ……慌てて食べると喉に詰めるぞ」
Aの顎をクイッとあげて、口の端についていた食べカスを拭って自分の口へ運ぶ。
『！』
Aはそれだけでかぁっと顔を赤く染めている。
『……今度は私が何かごちそうします』
「………本当か？」
彼女の手料理を食べられると思ったら、身を乗り出してしまった。
『は、はい。そ、そんな大したものは作れませんが…』
俺が身を乗り出したのに驚いたのか、Aは少しだけ目を見開いた。
「では約束だ」
小指を出すと、Aも恥ずかしそうに小指を出す。
『はい。約束です』
そう笑って約束を結んだ。
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ルキ - 面白いねー!わかるよー! (2018年7月27日 20時) (
レス) id: 916e6df062 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - めんどく星人さん» ありがとございます(´；ω；｀)お待たせしました(´；ω；｀) (2018年7月26日 2時) (レス) id: 038c3a9f4d (このIDを非表示/違反報告)
めんどく星人(プロフ) - ほんとにおもしろいです。いやほんとに (2018年7月8日 12時) (レス) id: b0ad6e7f2c (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 皆さんありがとうございます*お待たせしました！やっと更新できましたので、楽しんで頂けるとさいわいです(*´ `) (2018年6月23日 17時) (レス) id: 038c3a9f4d (このIDを非表示/違反報告)
結野(プロフ) - 入院、ですか、お大事になさってください (2018年6月21日 0時) (レス) id: f792b77764 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年6月12日 9時
