＊10話＊ ページ11
Aside
目を覚ますと見知らぬ天井に見知らぬベッド。
『…………ここどこ』
額には冷えピタが貼ってあり、全身倦怠感に襲われてやっと思う。
風邪でも引いたかな？
体が重くてそのまま天井を見上げていると、ガチャリと音を立てて部屋の扉が開いた。
『え…赤井さん…？』
一体何がどうなってるのだろうか。
ぼーっとする頭で必死に考える。
確か、いつも通り赤井さんを監視してて…。
それしか思い出せない。
「水分補給をした方がいい」
考え込んでいると、赤井さんが起こしてくれた。
『あのっ…赤井さん…ありが……？！？』
お礼を言おうとしたら赤井さんが顔を近づけてきたため、急いで自分の両手で赤井さんの顔を覆う。
『ちょっ！近いですっ！何ですか？！』
赤井さんは何か口に含んでいたらしく、こくりと喉を鳴らしてから言う。
「何って、水分補給だ」
『意味わかりません！』
顔近いし！いつの間にか膝に座らされてるし！
『もう！からかわないで下さいっ！』
軽く叫ぶと少し頭がクラクラする。
しかし叫ばずにはいられないだろう。
「……覚えてないのか？」
『………何がです？』
聞き返すと、赤井さんは無言でまた顔を近づけて来た。
『わ、赤井さんっ』
思わず目を瞑ると、額に赤井さんの温度が広がる。
「大分下がったみたいだな」
『………人の話きいてます？』
顔が火照りそうになるのを必死に我慢する。
それを知ってか知らずか、なかなか離れてくれないからほっぺたを抓った。
「……それだけ元気があれば大丈夫だな」
赤井さんは目を細めると、私の頭をわしゃわしゃと掻き回す。
「だが今日は1日大人しくしていろ」
そう言ってまたベッドへ優しく寝かされた。
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ルキ - 面白いねー!わかるよー! (2018年7月27日 20時) (
レス) id: 916e6df062 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - めんどく星人さん» ありがとございます(´；ω；｀)お待たせしました(´；ω；｀) (2018年7月26日 2時) (レス) id: 038c3a9f4d (このIDを非表示/違反報告)
めんどく星人(プロフ) - ほんとにおもしろいです。いやほんとに (2018年7月8日 12時) (レス) id: b0ad6e7f2c (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 皆さんありがとうございます*お待たせしました！やっと更新できましたので、楽しんで頂けるとさいわいです(*´ `) (2018年6月23日 17時) (レス) id: 038c3a9f4d (このIDを非表示/違反報告)
結野(プロフ) - 入院、ですか、お大事になさってください (2018年6月21日 0時) (レス) id: f792b77764 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2018年6月12日 9時
