・ ページ8
いつの間にか彼の花火も落ちて、名残惜しさもありながら最後の片付けを始めた。今までの出来事が夢みたいだ。後で思い出しても現実だと信じきれないだろう
「いい思い出になったな。まさかあいつらもいるとは思わなかったが」
『天馬くん、ほんとに夏組のみんなが好きだよね』
「なっ、どういうことだよ！」
焦って怒る天馬くんを見て少し笑みがこぼれた。だって、嫌そうな言い方をする割には優しい瞳をしていたじゃない。彼らは、天馬くんにとって特別な存在なんだ。
『、夏組の公演本当に感動して今でも記憶に残ってて』
「急にどうしたんだ？」
『そういえばあの時ちゃんと感想言えてないなと思いまして…』
「あぁ、あの時ずっと泣いてたもんな」
一時は寮に行って天馬くんの前でコーヒーを零して、天馬くんと出会ったことを後悔していたけど、あの事件がなければ私は多分こうして演劇を見ることができていない。最低な考えだがあの時コーヒーを零してくれてありがとうと思うこともある。
本当に感謝するべき対象は、従兄弟の咲也と、従兄弟の咲也がいる私と、皇天馬くんを産んでくれた父母、この大地、この世界だ。
『千秋楽、もう1回見たいなぁ…、みんなキラキラして素敵で、あ、もちろん天馬くんが1番なんだけど、』
「まったく、お前はそればっかりだな」
『あれ信じてない？ほんとに天馬くんが1番かっこよかったんだけど…！！』
「分かった！分かったからもう言わなくていい！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっかちゃん(プロフ) - kaluさん» コメントありがとうございます！d！の方も読んでいただき、そしてここまできてくれてとても嬉しくありがたいです！！🥲ぜひこれからもオタク日南ちゃんの奮闘を見ていってください！暖かいコメントありがとうございます。更新頑張ります！！ (10月13日 22時) (
レス) id: e295b71984 (このIDを非表示/違反報告)
kalu(プロフ) - 初コメ失礼します。d!で初めて読ませていただいたのですがとても好きなテンポ感や書き方でしたので別作品もと思い辿り着きました。オタク日南ちゃんかわいすぎますありがとうございます...。特徴の掴み方も動かし方も素晴らしく、更新が待ち遠しいです！大好きです！ (10月13日 13時) (レス) @page19 id: db602d187f (このIDを非表示/違反報告)
まっかちゃん(プロフ) - まるさん» ドワー！！！やっちゃってました！！💦報告ありがとうございます！！！！🙇 (2023年3月28日 11時) (レス) id: e295b71984 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ！ (2023年3月28日 10時) (レス) @page1 id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まっかちゃん | 作成日時：2023年3月25日 22時
