【A3!】向日葵は君に似合わない (ページ39)

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14.学生らしからぬ願いページ39

『あっっっつい…』

ジリジリと私の肌を痛いほど刺す大きな太陽。近くの木から永遠と聞こえてくるセミ達の声は、朝の目覚まし時計よりも騒がしい。そして押しても音を止めることが出来ないという点が最悪。

無事天馬くんの千秋楽を見てから何週間か経ち、日にちは7月の後半。もうあと少しだけ学校を我慢すれば学生みんなが舞い上がる夏休みへと突入する。

早く夏休みにならないかな、と考えているとふと私の頭の中で何かがよぎった

＿夏休みになったら学校に行かないということで、学校に行かないということは天馬くんに会えないということで…

『どうやって皇天馬を摂取したらいいんだ…？？？』

一人でいることも忘れて、思わずこの真夏の中アスファルトの上で立ち止まり深刻な問題に気がついてしまった。
そもそも高校生になるまで天馬くんの写真や映画を見たりしてゆっくり楽しい平和なオタ活ライフを過ごしていたのに、彼と出会って"生"皇天馬を拝みすぎたせいで普通じゃ生きられなくなっている

じゃあ高一の時の夏休みはどうやって乗り切っていたかって、高一の時は天馬くんと全然絡めていなかったし、むしろいつもと同じ感覚で遠いところから見ていたし、確かバイトに追われていたんだよな…

神様お願いします。夏休みなんて来ないで下さい一生学校にいさせて下さい夏休みよ去れ！！！