【A3!】向日葵は君に似合わない (ページ15)

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うん、きっと大丈夫だ。潔く早く教室に戻ろう。

しばらく目を瞑り悶々と考えて、教室に戻る決意をした後目を開けた

「おい」

『げっ！！！！』

思わず聞こえてきた声と目の前に映った姿に後ずさりをした。考えすぎて気づかなかったのだ。いつもの敏感な私のセンサーも反応しなかったみたいだ。いや今そんな事はどうでもよくって、

「げってなんだよ、お前俺の事好きなんじゃないのか？」

『好きです！！！！！！！』

「おわ、声でか…」

いつの間にか目の前に皇天馬くんがいた。もう一度言おう。あの皇天馬くんがいたのだ。
怪訝そうな顔をして話しかけてくる彼に思わず０コンマ1秒で本音を言ってしまった

ってか近っ、顔良

『あ、あれ、待って、もしかして昨日寮にいたの私だってバレてます？』

「当たり前だろ同じクラスなんだし」

『認知……！』

嬉しい。今生きていた中で1番嬉しい出来事、だが、それはつまりあの醜態を晒した張本人と覚えられているという訳だ

『あ、あの昨日は……！』

「あぁ。そのことは咲也からちゃんと聞いてる。忘れ物届けに行っただけなんだろ」

挙動不審になる私を見て少しため息をつきながら彼はそう話した。良かった、厄介オタクと勘違いされていないそうだ。ありがとう咲也