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「皇天馬だ、よろしく。」
実在した。
肌がキメ細やかで髪の質感が良くて見るからに他の人とは違うオーラを放っている。今だけは視力が良い自分に感謝したい。
席は近くないけれど、自己紹介でぶっきらぼうに言い放った彼をもう一度見て呼吸がひゅっと止まった。
＿やっぱり居た。
皇天馬はこの世に存在したのだ。地球は青かった(？)
私がもし現代のユーリ・ガガーリンなら必ず｢皇天馬は実在した｣と名言を残すだろう。
生憎宇宙飛行士でもユーリ・ガガーリンでもないただの一般JKだが。
ひたすら動揺が止まらない。ついでに震えと汗も。
隣の人は新学期早々こんな変なやつと隣の席になって気の毒でしかない。
ちなみに、入学式もHRも全く集中できず、初日だというのに何の説明も頭に入ってこなかった。
あの皇天馬と同じ環境で同じ空気を吸っているということが信じられなかったのだ。
同じ学校、なおかつ同じクラスならもしかしたらもしかして、ちょっとだけお話できたりするかもしれない。
＿そんな思いは儚く消え去った
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作者名：まっかちゃん | 作成日時：2022年12月27日 23時
