待って ページ22
「ちょっと、ビッグが気になって…」
彼は少し寂しそうな顔をしながらビッグがいるであろう方向を見た。最近、暗い顔をしているフェイをよく見る。以前、尾張国に行った時に言っていた「サッカーは僕のすべて」という言葉の裏には、自分にはサッカーしかなかったという意味が含まれているのだろうか。
「今日は、もう寝るの？」
『うん、今日は寝れそう。フェイも早く寝てね』
「そっか、分かったよ。」
彼はそれだけ言うと少し微笑んでその場を去った。その時、横に寝ていた黄名子が少し動いた気がした。話しすぎて起きてしまったかもしれないと思い、その日はすぐに眠りについた
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深い闇の中を永遠と彷徨っている気分だった。どこを見渡しても飲み込まれそうな暗闇ばかり。まるで私の心の内を見られているみたいで気分が悪い
足音も呼吸も聞こえない、はっきりとしない不安を抱えながら足を進めると反射的に目を瞑ってしまう一筋の光が私の瞳に差し込む
特に目的も理由も分からず光が差し込む方へ足を動かす。密かに聞こえてくる甘くて優しい声に何故か分からず鼻がキュッとなる
＿＿＿「Aちゃん」＿＿＿
耳にこびりついた鈴のような声にはっと目を見開く。心做しか足を進めるスピードがどんどん速くなる。少し眩しすぎる光を何とか見ながら、細く白い手が一瞬だけ私の視界に映る
その手をつかもうと自分の手を伸ばしても虚しく空を切った。すぐに目の前にあるのに、決して届かない距離ではないのに。近いのに遠い。ねぇ、どうやったらそっちに行ける？
私の手を掴んで、私もまた手を掴むから。一緒にいよう。一人なんて嫌。あなたも一人でしょ。
＿＿＿「泣いちゃダメだよ」＿＿＿
泣いてなんかない。私はその約束をずっと守ってるよ。だから行かないで。
もう一度手を伸ばしても、もうそこにあの手はなかった。私の頭を撫でていた優しい手はもういない。待って、お母さん。
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月香(プロフ) - 続き楽しみに待ってます...！ (2023年1月18日 23時) (
レス) id: 1d05848943 (このIDを非表示/違反報告)
さよ - 了解です！今マロに送りますね！ (2022年9月7日 10時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
まっかちゃん(プロフ) - さよさん» 報告ありがとうございます！その上私の執筆活動の方まで心配していただき本当にありがたいです🙇♀️差し支えなければ自分の目で確認したいので、TwitterのDMかマシュマロで教えていただけないでしょうか？ (2022年9月7日 9時) (レス) id: e295b71984 (このIDを非表示/違反報告)
さよ - 私情で報告致しました。大変申し訳ないです。作者さんに負担がかかってしまったら本当にごめんなさい。こんな事を言っておいてなんですがこれからも無理のない程度で執筆活動を頑張ってください！(ちなみにその酷似した作品ですが題名は言わない方がいいですか？) (2022年9月7日 9時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
さよ - この作品の1を読んでるのかな？と思うくらいそのまんまセリフが使われてるところもありました。流石にどうかなと思い、でも作者さんの執筆活動に不安要素を与えるのもなぁ…と迷ったのですが大好きな作品を真似してランキングに入っていくと思うとやるせなくって (2022年9月7日 8時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっかちゃん | 作成日時：2022年7月14日 21時
