たとえ地獄の果てでも見つけ出す【鬼滅の刃】

焦りの匂いがした ページ5

ガラッと教室のドアが開く音がして三嶋さんが出ていったことがわかった


貴「…どうしよう」


恐らくまだ教室には炭治郎がいる。今行ったら
気まずい…ん？いや気まずいっておかしいか
私には関係ないし、そもそも炭治郎には記憶が
ないって知られてる…


じゃあ大丈夫か


そう思いながらうるさい心臓を何とか
鳴り止まさせながら教室のドアを開けた


中にはもちろん炭治郎ただ1人


貴「あ、竈門くん。まだいたんだ」


とりあえず怪しまれないように一言声をかける


運悪く炭治郎が今いる所は私の机の前


竈「ああ…Aか。ちょっとな…」


何か様子がおかしい…？まぁ関係ないけど


貴「そっか…じゃあ私帰るね。バイバイ竈門くん」


荷物も持った。やっと帰れる！！


そう思った。突然後ろから左手を掴まれた


貴「…え、っと。か、竈門くん…？」


竈「…見ていたんだろう？」


ドクンッ


胸音がさっきよりも高鳴った


竈「あ、今焦りの匂いがした。見ていたんだな」


貴「え、匂い、って…」


視界が変わった


どうして目の前には天井と炭治郎しか
見えないんだろう

全部お見通し→←忘れられない人？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す