【ハイキュー！！】白鳥から烏へ

２５羽 ページ27

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ピーッ、と大きなブザーの音。それに続いて審判がコールする。



「それでは、烏野高校対青葉城西高校の練習試合を開始します。」
「お願いしまーすッ！」



体育館内に威勢のいい選手達の声が響いた。青城との練習試合のスタートだ。




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「さっきのチビミドルブロッカーかよっ！何の間違いだ？」

「本当に影山と白鳥だ。何で烏野に？」
「さぁ？」



金田一に続き、1番の男こと岩泉が言う。影山の先輩で北川第一でもエースを勤めていた彼のことはAも認知していた。嫌に感じる視線がいづらくて、Aは思わずため息をつく。



「おい日向しっかりしろ！」
「ハイぃ！しっかりするの頑張りますッ！」



澤村の言葉に、日向は意味がわからない言葉を返す。結局変わらない日向の様子に苦笑いしかできない。



「(……そういえば、やっぱりあの人いないな。)」



周りをキョロキロと見回すA。いると思っていた人物が見つからないのだ。存在感の塊のような男だ、気づかないはずはないのだけれど……休みだろうか。まあ対戦相手としてはいて欲しくない存在でもある。それほど、ひたすらに厄介な男だ。



「(でもちょっとみたかったな、あの人のプレー。人としては好きじゃないけど、プレーは結構好きだし……。)」




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