英雄未満 ページ9
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「A、平気か?」大野さんが眉を下げて
なんなら、少し泣きそうに見える顔で聞いてきた
「はい、ご心配ありがとうございます…
私は…平気ですよ」明るく言う
「翔くんAと、ふっかの関係知らなくて
オイラもちゃんと話してなかったから…」
「もう、大野先生、心配しすぎですって
もう何年前のことだとおもってるんですか?
それに、私も華やかなお披露目に立ち会えるのも
やっぱり嬉しいですし
深澤は、レセプションの日はニューヨークらしくて
いないって聞いてますし…
だから、そんな泣きそうな顔しないでくださいよ」
務めて明るく声が震えるのを必死で耐えながら
話す
「でも…」大野さんがまだ何か言おうとしたとき
「あのー、橘さん、これちょっと、どうしたら
いいか分かんないのでみてもらえますか?」と
声をかけてくれたのは目黒くんだった
これって言ったのはレセプションで着る服の入った
衣装ケース
なんのこと?と思ったけど、これ以上大野さんと
辰哉の話をしたくなくて、利用させてもらうことに
した
大野さんははぁと吐息をつくとデスクに戻っていった
ごめんなさい、大野先生…
.
会議室で服を広げてみる
「えっと?着方がわからないとか?」
「え?あぁ、や、この日って髪型とかどうしたら
いいすっか?」
「あー、私の衣装と統一感はあった方がいいだろうし
一緒にヘアセット行こうか?」
「はい、そうしてもらえたら助かります」
何となく彼が行くことになった経緯含め申し訳
なくなって
「目黒くん、ごめんねぇ、面倒事に巻き込んじゃって」
「...別に
橘さんにとっては面倒なことなんですか?」
「…面倒なのかな...」ポツリと出る言葉にハッとして
大野さんに見せたように務めて明るく
「前にね、ちょっと関係した会社なの
私がいたころは二人で始まって、そこからまぁ、
なんやかんやあって、今に至るの!」
「ぷっ、説明雑すっね」
目黒くん、笑った…
「あー、うん、まぁ、要するに気にしないってこと」
ってほとんど意味不明な説明に終始して会議室を
後にした
席に戻るとそういえば目黒くん
なんで、あの時わたしに声かけたんだろう…
もしかして、大野さんへの返答に困ってるの分かって
助けてくれた…とか?
いや、まさか、それはないかぁ...
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まいまい(プロフ) - ありがとうございます😭嬉しいです✨よろしくお願いします🥹 (2022年7月2日 18時) (レス) @page46 id: 07b6687053 (このIDを非表示/違反報告)
ピカンチ★(プロフ) - まいまいさん» ファン!そんな素敵なこと言ってくれるのね?友達継続してもメリットありませんけど、よろしくおねがいします💙🖤 (2022年7月2日 18時) (レス) id: f3a5f93b97 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - ピカンチ★さんのファンなので、出来たら友達削除してほしくないです…。(希望なのでピカンチ★さんのご意志で大丈夫です!) (2022年7月2日 17時) (レス) @page46 id: 07b6687053 (このIDを非表示/違反報告)
ピカンチ★(プロフ) - tomoさん» はじめまして!ちょっと展開に疲れていたおのでコメント励みになります!ありがとうございます。今日も2〜3話は更新出きるようにがんばります!お付き合いよろしくお願いします! (2022年7月1日 9時) (レス) id: f3a5f93b97 (このIDを非表示/違反報告)
tomo(プロフ) - 初めまして!この作品面白すぎて✨大好きです!更新楽しみにしてます😊 (2022年7月1日 8時) (レス) id: 4a0e413049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさと | 作成日時:2022年6月27日 0時