紫のきみ ars MJ 2

幸福感に満ちる朝 ページ20

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カーテンの隙間から朝日が差して目覚めた
隣にはすやすやと眠るA

俺のとなりで眠るAの白い肩先が見えて
昨夜の出来事を思い出させる

恥ずかしそうにするAの姿が可愛らしくて
そして徐々に感じて女の顔になっていく姿に
俺はドキドキして夢中になった

痛みを堪える姿もいじましく愛情を感じずには
いられなかった

今までの恋愛で初めての女の子はいなかった
別にそれを嫌だと思った事もないし、気にもな
らなかったけれど、Aの初めての相手が
俺である事実に喜びを感じていることに自分
自身驚く

ベッドサイドに置いた水をのもうと動いたら
Aを起こしてしまったみたいだ

「おはよ」

まだ眠いのか薄く目を開けたけどまた閉じる
ちゃんと覚醒していないみたいだ

体を起こすと冷気が布団の隙間から入り
寒そうに布団へ潜るA

寝る前に切ったエアコンのスイッチを入れる
ベッドを降りようとしたら手首を掴むA

振り向くと俺の手を握って寝た振りをしてる

「起きれる？」と聞くとそーと薄目をあけて
みてる

「ふふ、寝た振りへたくそ」

「うふ、おはよ…潤くん」

「お水飲む？」

「ん、欲しい」

ペットボトルの蓋を開けて渡すとクピクピと
水を飲んだ

昨日脱ぎ放したパジャマを拾いAの
華奢な肩にかけてやる

後ろからぎゅっと抱き締めて
「おはよ、体平気？」

「あ、はい///」と小さく返事をした

俺の胸にもたれさすように体を預けさせ
Aの首筋に唇を這わす

くすぐったいのか首を竦めるA

「潤くん、くすぐったいよ」

「そう？じゃあどうすれば気持ちいいか教えてよ(笑)」

「え…もう！潤くんのえっち」

「ははは、ごめん
風呂入れてくるからゆっくり着替えな」

「···」

「さ、用意しよっ」
こんな甘ったるい朝、久しぶりだな…

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